最前線で無理やり取らされた3日間の休暇を利用して、たまたま入手したナチが隠し持つの1600万ドル相当の金塊を奪いに行くという奇想天外な話。単なる任務遂行のための戦争活劇でなく、個人の私利私欲で戦っていくというところが、今までの戦争映画とは全く趣を異にする。加えて、随所に散りばめられている「クスッ」と笑えるギャグのセンス。冒頭より見方に砲撃されるし、戦車操縦の名手のドナルド・サザーランドは戦車が故障するとワインとチーズで休息するし(これにテリー・サバラスが突っ込むところがおもしろい)、全編シリアスではなく適度な笑いがあるところはルパン三世のよう。といっても、決してふざけっぱなしではなくラストの3台のティーゲル戦車(タイガー戦車)とシャーマン1台と少数の兵での戦闘は頭脳戦的な要素も十分あり緊張感がある。また、塔の上にスナイパーを配置して、少数の兵で敵と対峙する戦闘配置はスピルバーグの「プライベート・ライアン」のラストの戦闘を彷彿させるし、音楽を流して攻撃する戦車は「地獄の黙示録」を思い出すなど、後の作品にも影響を与えているのではと思ってしまうのは私だけだろうか。
でも、後から追ってくる見方の兵に対し、UP YOURS BABY(あっかんべ)と置き土産をするところはルパン三世的。
「荒鷲の要塞」でクリント・イーストウッドと1度組んでいるブライアン・G・ハットン監督の快作(私にはこの作品の方が面白かった)。
ただ、DVDとしては山田康雄さんの日本語吹替えを入れて欲しかった。