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23 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なぜ戦略が実行できないのかがわかる,
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レビュー対象商品: 戦略と実行―組織的コミュニケーションとは何か (単行本)
本書で若いころ著者が持っていた誤解として、「戦略」はかっこいい、「実行」はかっこ悪いというイメージの背景には、「戦略立案=クリエイティブな頭脳労働、トップのサポート」、「実行=手足を使った単純労働、誰でもできる仕事」というイメージを持っていたことが取り上げられています。今でも多くのビジネスパーソンはこの間違ったステレオタイプに囚われているのではないでしょうか。営業経験があっても、本社に入ったとたん本社様になって、あれこれ現場に指示を出すものの、その実行には一切関与せず、チェックだけする。自分の立てた戦略が失敗すれば、現場のせいにする人ってどこにでもいますよね。皆さんも思い当たる部分が少なからずあると思いますが、高度成長で何をやっても成功する時代が過ぎた今、これでは確実に戦略は破綻します。本書では、戦略とは何か、戦略と実行の関係、戦略と実行を結びつける組織内のコミュニケーションにフォーカスして構成されています。 本書では「実行」は「戦略の後工程」ではない。実行は仮説を展開すると同時に、また戦略立案段階で明確にできなかったこと、予想できなかったこと、あるいは間違ったことをその実際の行動の中で知り、フィードバックを通じて「戦略を練り上げる」プロセスであると戦略との関係性を述べています。 戦略もそれ自体が仮説を元に立てられたものであるため、戦略実行の過程で、新たな発見や仮説の間違いがあれば、それを取り入れ、修正していかなければならない。つまり戦略を立てたマネージャー、部署はそれが実行されたかをモニターするだけでは不十分で、実行過程に関与していかなければならないということでしょう。多くのマネージャーや経営者は自分の戦略が実行されているかに重きを置き、柔軟に修正を加えるとことが弱いと思います。 その柔軟性を担保するのがコミュニケーションとなります。そしてそれを支えるのは組織における人間の「気持ち」となると述べられています。今まで無視されがちだった部分が成功のポイントなっており、本書では組織内コミュニケーションのあるべき姿を体系的にまとめてあります。 最近どうもうまくいかない、風通しが悪い、戦略を立案する側と実行する側がギクシャクしているという思いをお持ちの方には参考になる書籍であると思います。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
トップに読ませたい一冊,
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レビュー対象商品: 戦略と実行―組織的コミュニケーションとは何か (単行本)
ポーターの「競争の戦略」が世に出て30年が過ぎ、戦略はあって当たり前の日用品となった。どの企業も頭のいい人が集まって立派な「戦略」を掲げているのに、 どうしてそれが実行されないのか? 筆者は戦略実行の失敗分析を通じ、実行に関する「誤った前提」と「社内のコミュニケー ション不足」からなる誤解、納得感の欠如が原因である、ということに思い到ります。 そして、この本の主題である、「組織的コミュニケーション」についての具体的な話が、 半分以上のページをさいて展開され、それはそれでおもしろいし参考になります。 ただ、個人的には、第二部の戦略実行の失敗分析がダントツに面白かった。 戦略が実行できないのは、曰く「時間不足」「トップの思いつき」「不明確な戦略」 「部門間の仲が悪い」「情熱が足りない」等々、いずれも、どこかで聞いたような 理由ばかり。 筆者はこれらをそもそも前提が間違っているのだ、とばっさりと切り捨てます。 「戦略実行の準備に十分な時間などない」「思いつきからしか未来への仮説は生まれない」 「部門間は各々異なるミッションをもっているのだから対立するのが当たり前」 「情熱があったからといって実行につながるとは限らない」・・・ 言い訳はいくらでも思い浮かぶ、でも結局は「やるかやらないか」なのだ、という ことを思い知らされる一冊です。 ぜひ、うちの会社のトップにも読ませたい。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
久しぶりに読んでいてうれしいビジネス書,
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レビュー対象商品: 戦略と実行―組織的コミュニケーションとは何か (単行本)
読んでいてうれしくなるくらいいろんなことが自分の中で明確になってきて、久しぶりに多くの人にぜひ読んでいただきたいと思えるビジネス書でした。 今まで事業戦略や製品戦略がうまくいかないのはその戦略自体が悪いか実行する組織形態がよくないかという主張がほとんどだった気がします。本書は戦略が機能しないのはコミュニケーションの問題であり、コミュニケーションを活性化させることが戦略実行のポイントだということを主張しています。 ここまでですと今までのビジネス書と一緒ですが、本書はそもそもコミュニケーションとはなんなのか?コミュニケーションがいいというのはどのような状態であるのか?という本質のところから切り込まれていますので、コミュニケーションをよくしようという掛け声だけで終わらせないために何を考えなくてはいけないかということを考えさせられます。 また、本文中に出てくる引用や比喩が非常にわかりやすくコミュニケーションの目的が自分のなかで明確になってくることが快感でした。「コミュニケーションをよくしましょう」ということはよく言われるのですが、それがどのような状態なのかを明確にイメージして話すことは少ないと思います。本書は読み進めるうちにこの「コミュニケーションがいい状態」というのがどのようなことで、なぜ戦略の正しい実行がコミュニケーションの質によるところが大きいのかを理解させてくれます。 副題であるように「組織的コミュニケーションとはなにか?」で悩んでいる方にはうってつけの一冊です。 個人的には日本人の著者によるビジネス書では「ストーリとしての競争戦略」に負けずともおとらない良書でした。 著者の前作の「戦略の原点」を読んでないのでさっそくよもうと思います。 ものすごくおすすめします。
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