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戦時演芸慰問団 「わらわし隊」の記録―芸人たちが見た日中戦争 (中公文庫)
 
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戦時演芸慰問団 「わらわし隊」の記録―芸人たちが見た日中戦争 (中公文庫) [文庫]

早坂 隆
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

戦場の兵士たちは柳家金語楼、ミスワカナらの芸に笑い、涙を流した……慰問団の足跡を追いつつ、「南京」「慰安婦」等の日中戦争を巡る論争にも一石を投じた力作ノンフィクション。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

日中戦争中に戦地に派遣された慰問団「わらわし隊」。埋もれていた資料や元兵士の証言を元にその実態を浮き彫りにしつつ、慰問団が見た「南京」や「慰安婦」等、今も論争が続く一連の問題にも一石をじた力作ルポルタージュ。

登録情報

  • 文庫: 395ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/7/23)
  • ISBN-10: 4122053455
  • ISBN-13: 978-4122053458
  • 発売日: 2010/7/23
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bisou
形式:単行本
日中戦争の発端となったといわれている「盧溝橋事件」の舞台となった地を訪れた著者が、現地の中国人女性から、

「あなたは日本人として、いまここで謝罪しなさい」

と言われる場面があるのだが、その際に著者の取った毅然とした全くぶれのない態度に、わたしはとても驚くと同時に、私自身が、そういった場面で明確な意志で答えられる何の意見も持たず生きてきたことに気づく。

日中戦争のことも戦後の日本と中国のこともあまりにも、何も知らずにきてしまった。果たして、この本をこのまま読み進めていっていいものかどうか、一瞬悩んだ。大きな宿題を小脇に抱えたような状態で、そのまま読み進めてみると、まさにこの小脇にある宿題そのものが、著者が読者に語りかけようとするひとつの大きなテーマとなっていた。主に第4章で、展開されていく。

「A級戦犯」という言葉や「東京裁判」という言葉を、観念的に、戦時中の極悪な日本をあらわすものとしてしか捉えていなかったことは、日本人として、なんとも皮相な態度だと、痛く反省。毎年のように8月が近づくと、公職者の参拝について取りざたされる靖国問題についても、たいした根拠も持たず何となしの意見をかざしてきたような、いい加減なわたしのような人間には必読だけれど、これからの日本を背負ってたつ、若い世代の人たちがこういう本を読んでくれたらいいなと思う。

戦争や戦争責任といった重くて難しいテーマを扱いながらも、わらわし隊の行動の経緯を追い続けることで物語の背後に終始聞こえてくる人々の嬉しそうな笑いさざめきや、著者が取材を通じて出会う人々との関わりに見えるあたたかさといった人間味ある体温の中に、自然と読み手を引き込んでいく筆の運び方が秀逸だ。

戦争というのは、災害でも事故でも見知らぬ生き物の仕業でもない、われわれ人間自身の行為なのだ。だから、私たちは自分自身で、戦争の悲惨さや酷さを直視し、歴史をきちんと知っていく必要がある。そう強く感じる本である。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
戦地に慰問、吉本興業の歴史は古い。戦時中においても笑いは需要があって中国は南京にも訪れていた。荒鷲隊をもじったわらわし隊が見た戦地の兵隊さんは鬼なんかではなく普通の人間、新たな視点で南京大虐殺がまた捏造だったことが証明される。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
今まできちんとした形でまとめられていなかった、「笑わし隊」の記録を一次資料からまとめた労作だが・・。著者の書きぶりに「ひっかかる点」が多くて、読むのに苦労する。

たとえば「すべからく」の誤用とか、「三方一両損」の説明が間違えているとか・・。

また、この本の取材で天津の書店に行った際、「戦争関係本を買おうとしたら、中国人店員から『日本人なら買うまえに謝れ』と言われたが、私個人が誤る必要はないので、断固ことわった」と手柄顔に記してある。そんな著者のプチ・エピソードは、この本と全然関係ないから、不要。

それに柳家金語楼についての取材を、次男で歌手の山下敬二郎にしているが、取材するなら長男で金語楼についての著書もある、作家の山下武にすべきだろう。

それと、これは著者の責任ではなく、「中央公論新社」の問題だろうが。講談の「神田盧山」がずっと「神田ろ山」と表記されている。中央公論社が読売新聞の配下になって、「漢字の基準」を読売新聞にあわせたせいなのだろうが、「固有名詞」なんだから「ろ山」はないでしょう。
「強かん」という表記も出てくるし・・。新聞なら「仕方ない」んだろうが、学術書的な本も出す中央公論新社の漢字表記を「読売新聞にあわせろ」というのも無茶な話だ。

こういう「ひっかかる点」が多すぎる、困った本なのであった。
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