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戦後責任論 (講談社学術文庫)
 
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戦後責任論 (講談社学術文庫) [文庫]

高橋 哲哉
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

甦る戦争の記憶と戦後日本の責任を問い直す戦後60年を経てもなぜ日本の戦争責任が問われるのか。台頭する新ナショナリズムを鋭く批判しかつて破壊したアジアの民衆との信頼関係を回復する戦後責任を論述

内容(「BOOK」データベースより)

中国・重慶での反日暴動、従軍慰安婦を巡る諸問題など、ある日突然、亡霊のように甦る戦争の記憶。冷戦構造が崩れて直面したアジアの戦争被害者の声に、日本はどのように応答すべきか。ユダヤ人大量虐殺を否定する歴史修正主義や、台頭する新たなナショナリズムを鋭く批判し、アジアの民衆との信頼関係回復のため戦争責任を問い続ける俊秀の力作。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 講談社 (2005/4/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061597043
  • ISBN-13: 978-4061597044
  • 発売日: 2005/4/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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87 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
非常にバランスが取れた本。

もちろん、戦後責任をめぐる日本の姿勢に批判を

展開しているというところに結論があるという時点で、

ある種の色がついた書であることは論を待たない。

だが、それでいてこの書が均整を保ちえているという

所以はやはり、異質なるものに対して、真摯且つ紳士的

に向き合っているという点にある。

他者を攻撃するという視点に立つのではなく、あくまでも

正当なる言論という手段を持ってして、且つ倫理的に応答

するという知識人が持ちえるべきマナーを兼ね備えている

時点で品があるといえるのだ。

保守的な論調に良く見られるような、他者への寛容を欠いた

排撃的且つ侮蔑的な論考は、本編を通して一片も見られない。

それは、対象がどういうものに対してであれ、一貫していえ

ることである。

こういった姿勢が良識派と目される所以なのであろう。

それはひとえに戦後責任=他者への応答可能性としての責任

と考えている思慮深い温厚な精神から発せられるものである

ようにも思われる。

と同時に、筆者が哲学者であり、倫理的な観点で論理を持っ

てしてものごと考えるということも関係しているのかもしれない。

いずれにせよ、寛容の上に成り立つ愛国といったものこそ

が現代日本において真に求められる態度である故、日本を本当に

愛するものこそがこういった書を読み、戦後責任に真摯に向き合う

必要があるように感じられる。
このレビューは参考になりましたか?
71 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
戦後に生まれた世代の、戦争に対する責任のあり方を問うたものである。

以下に論旨を要約する。

 戦後生まれの日本人には、戦争責任はない。

 しかし、日本国民である限りは、アジアの戦争被害者の声に応える責任がある。

 責任とはすなわち、Responsibility=応答責任のことである。

 なるほど、我々はアジアの戦争被害者の呼びかけを無視することもできる。

 しかしそれはアジアの人々と関係を拒否することである。

 それで果たしてアジアの一員としての未来が開けるのであろうか。

 この「応答責任」を果たすことこそ、戦後責任を全うし、戦争を終結させる道である

この論旨自体にはそれなりに説得力はある。まっとうな意見だと思う。

しかし、本書全体にはかなり問題がある。

まず、アジアの戦争被害者とは、本書ではイコール従軍慰安婦のことである。

高橋氏は、西尾幹二氏や藤岡信勝氏ら慰安婦否定派に徹底的な批判を加える。

本書の内容はほとんど、この批判に尽きる。

しかし高橋氏自身は、従軍慰安婦の強制連行が事実である根拠は何も示さない。

更に、日の丸や君が代は反対、天皇制だって廃止せよという。

自分のアイデンティティの中心が日本人にあるとは思っていない、ともいう。

しかし、日本人であることに誇りを持っていないのなら、

いったい何のために日の丸や君が代に言及しなければならないのだろう。

もっとも疑問におもったのは、戦後生まれの高橋氏にとって、

この問題がリアリティを持ちえるのか、という点。

頭のなかだけでこさえた問いには血が通わない。

せめて、なぜこの問題をとりあげたのか、

高橋氏自身にとって、この問題がどれほど切実なのか、

それを示してほしかったと思う。

「靖国問題」はそれなりに良かったが、

本書は期待はずれであった。
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦後責任 2006/7/30
By フィラデルフィアン VINE™ メンバー
形式:文庫
日本の戦後責任について、思想的立場から論じられています。事実についての論議は少なく、戦後の責任について、どう考えていけばおおのかということが主に論じられています。哲学的なので、難しさを感じたのと、やや机上の空論的な印象を受けてしまいます。
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