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戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)
 
 
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戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書) [新書]

猪木 武徳
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 987 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

第二次大戦後の世界は、かつてない急激な変化を経験した。この六〇年を考える際、民主制と市場経済が重要なキーワードとなることは誰もが認めるところであろう。本書では、「市場化」を軸にこの半世紀を概観する。経済の政治化、グローバリゼーションの進行、所得分配の変容、世界的な統治機構の関与、そして「自由」と「平等」の相剋―市場システムがもたらした歴史的変化の本質とは何かを明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

猪木/武徳
1945年滋賀県生まれ。京都大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。大阪大学教授、国際日本文化研究センター教授等を経て、同センター所長。1987年に『経済思想』(岩波書店)で日経経済図書文化賞、サントリー学芸賞、2002年に『自由と秩序』で読売・吉野作造賞、2004年に『文芸にあらわれた日本の近代』で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 406ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/05)
  • ISBN-10: 4121020006
  • ISBN-13: 978-4121020000
  • 発売日: 2009/05
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
54 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 1945年から今年で64年。地球の歴史に直せばほんの瞬間でしかありません。
それでも64年間の間には、本書がテーマとする経済だけでもいろんなことが
ありました。大きなところではマーシャルプラン、それに対抗するソ連型社会
主義経済、日本の実質的混合経済、オイルショックに、各国でのバブル、そして
経済統合によるグローバル化・・・と言った風に。

 それらを本文375p(+文献目録&索引)でまとめ上げた、それも一般人にも
分かるよう平易に記載しているのです。そして手の届く値段で発売できる新書と
言う体裁を選んだ点。内容+αも含め著者に賛辞を送りたいです。
(それと本書を送り出した中公新書編集部にも)

 従来、この手のテーマを扱った本は大抵東西対立(西側先進国とソ連)だけで
終わってしまうのですが、その一環として(各時代に於いて)主流では無いアジア
アフリカ、中南米に(オイルショックだけでない)中東までをカバーしています。

 各時代で各国、各地域で何が起き(何をし)、その結果はどうだったのか?
そしてそれは次代にどう影響したのか?と言った点を知るには先ずこの一冊が
あれば当分の間は事足りるでしょう。

 一読して概観を掴む。後は何度も熟読し、己の知と成す。久々に何度も読み
返したい本に出会えました(知的興奮&学習、両方の意味で)。
教養新書とはかくあるべしを体現した一冊。買って損なしです。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 素晴らしい本だが難点もある。 2011/1/8
By Yuichiro トップ500レビュアー
形式:新書|Amazon.co.jpで購入済み
 2009年に日経の「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」で1位になった本で、それだけの理由で読みました。後述のとおり不満な点もありますが、専門知識を必要とせずとても分かりやすいし、トピックの選択のバランスもいいと思うし、抽象的な「経済理論」に固執せず「事実」の重みや「政治」の力を冷静に評価するスタンスも素晴らしいと思います。

 第1章第1節は、著者が戦後世界経済の歴史を「5つの視点」で総括するもので、ここが一番面白い。歴史というのは決して事実の羅列ではなく、ある「ビジョン」に従った事実の「解釈」なので、こうしたビジョンの表明は非常に大事でしょう。
 (1)戦後経済は、市場経済の発展というよりは、「市場化分野と公共(政府)部門の拡大」⇒「私的領域の縮小」という過程としてとらえるべきである。(2)グローバリゼーションは世界の均質化をもたらすものではなく、各国の政治・文化の歴史や「距離」の壁は基本的に強力である。(3)経済格差については様々な議論があるものの、「健全な中間層の厚み」こそが、政治・社会的な安定と経済発展にとって極めて重要であることは疑いがない。(4)グローバル経済の有効な「ガバナンス」機構は存在せず、依然として「国家」という機構が重要なカギを握っている。そして(5)市場経済成立の前提となるのは、前市場的(非市場的)な人々の間の「信頼」であって、先進国においては数百年の歴史を通じて醸成された人々の「信頼」ネットワークが経済発展の基盤として機能してきたのに、現代経済のプレイヤーの視野は狭く短くなっていて、お互いの信頼を弱めるような産業社会が到来してしまっており、「安心」「安全」が今後の重要なキーワードである。
 こうしたビジョン、パースペクティブが語られる第1章第1節は、けっこう名文だと思います。

 第2章以下は具体的な歴史の解説です。
 第2章は、戦後復興から冷戦体制への流れの説明で、マーシャルプランをはじめとする戦後ヨーロッパの復興政策、ソ連の社会主義経済の展開及びドイツの東西分割の経済的側面について。
 第3章は、高度成長期の先進国経済の話で、アメリカの鉄鋼業と自動車産業の50〜70年代の苦戦(日本との競争)、基軸通貨国としてドルの流動性を世界に供給するためにアメリカが財政赤字・経常収支赤字・インフレを引き受け続け、ブレトンウッズ体制崩壊を導いていく経緯、そしてEC統合前のヨーロッパ主要国の経済成長の素描。
 第4章は、欧米先進国以外の国々の発展と停滞の概説で、戦後中国の計画経済の失敗、韓国・台湾・香港・シンガポールの戦後の発展のパターン、東欧の社会主義経済の停滞とその反動、50〜80年代ラテンアメリカの輸入代替工業化をはじめとする経済政策、英国支配から抜け出したインド・パキスタンの戦後経済、独立したアフリカ諸国が主として政治的不安定により経済が破綻し対外債務を抱え込むようになったパターンを説明。
 第5章は、高度成長終焉後の世界経済の「転換」を扱った章で、石油危機、食糧危機、スタグフレーション、ヨーロッパの生産性の低迷、女性の社会進出、東アジア諸国の急成長、80年代欧米の「新自由主義」による自由化と規制緩和の流れ、アメリカの対日市場開放圧力など。
 第6章は「破綻」と題され、ラテンアメリカを中心とする途上国への投資マネーの流入と80〜90年代の対外債務危機やアジア通貨危機といったグローバル金融市場の不安定性の話に始まり、社会主義経済の破綻からEU統合とアジアの地域統合への流れ、そして環境問題を扱い、20世紀〜21世紀にかけてたびたび発生した金融バブルとその崩壊を振り返って締めくくられる。

 ひと通り有名な経済現象が取り上げられていて、記述も分かりやすく面白いです。とくに国際収支と為替の動きを歴史として国別・年代別にアタマに入れることの重要性を痛感しまして、史実の整理とともに「マクロ経済学の教科書をちゃんと復習しないと……」と思わせてくれました。

 さて良い本ですが難点もあります。記述が断片化している印象もあって、第1章を除くと“様々なトピックの羅列”という感が少しします。第1章の「5つの視点」に基づいて本書全体に筋が通っているわけではない。また、歴史の本なのに「年表」が一切登場しないので、「通史」として戦後経済の流れをイメージするのは難しいかもしれません。併せて別の教科書で年表を確認した方がいいですね。
 あと、グラフや数表が全く登場しないというのも、非常につらいです。国と国、時代と時代の間のデータ比較は歴史をイメージする上でも重要で、実際本文中には様々な統計データが引用されるのですが、図表によるまとめが皆無なので読んでいて非常に疲れます。ここはぜひ改善して戴きたい点です。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 わかりやすい本である。 2011/9/13
By PomSo
形式:新書
一見堅そうに見える本だが、案外読みやすい。
主に、近代の経済史について書かれている。
私自身は、文系出身ではなく、世界史の勉強というものはあまり
やったことがないが、そんな私でもいろんな事象を素直に受け入れることができた本である。
ただし、経済史と書いてあるので、経済学の知識がある程度ないと、理解するのが難しいところもある。
例えば、「拡張的金融政策が行われると利子率が下がる」といった知識は
経済学では基本なので「なぜ下がるのか」といった基本的な説明がないまま進んでいく。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 経済学的観点から見た戦後史
歴史は評価の観点によって、見方が全く異なるものですが、この本は世界の戦後史を経済学的観点から俯瞰したものとして、とても興味深いものでした。経済学的観点から見るとい... 続きを読む
投稿日: 17日前 投稿者: nuinui
5つ星のうち 5.0 凝縮された内容と分かりやすさ
戦後世界経済史を一冊の新書にまとめ上げた著者の力量がすごい。
もはや芸術のレベルに達している。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: hiro
5つ星のうち 4.0 経済成長のための自由と平等
戦後の世界経済の変遷の概説の中で、日米欧(特に、米)に集中していた成長(富)が、次第に、BRICsを含む国々にも広がっていく状況を、さまざまな側面から示してくれて... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: かなえるゾウ
5つ星のうち 4.0 使えるが、年表、図表が無いのは残念
約400ページに及ぶ、先進国だけでなくアジア諸国、ラテンアメリカ諸国なども含む解説書。石油危機、中国の文化大革命、日米経済摩擦、ユーロの導入、サブプライムローン問... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: lennon103
5つ星のうち 4.0 優れた啓蒙書を書けるのが優れた学者である
僕が勤めている会社は霞ヶ関にほど近い場所にあるものだから、
近所に二三軒ある書店の品揃え、平積みの本は... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: yukio1118
5つ星のうち 4.0 現代経済を分析、経済学の実例を列挙
戦後世界経済を著者が最初に挙げる、五つの視点で鳥瞰、考察をした本。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: cromnote
5つ星のうち 5.0 1000円以下でこれだけのことが学べるなんて驚異です
扱われているのが、歴史軸では戦後、そして地域で言うとほとんど全世界(もちろん程度の差はありますが)なのが素晴らしいです。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: ママモステ
5つ星のうち 4.0 戦後の世界経済史を一通り網羅してくれてるのでありがたい
本書一冊で西側資本主義先進国だけでなく、
共産圏、南米、アジア、アフリカの大まかな戦後経済の概観を... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: stebrehs
5つ星のうち 5.0 力作
世界経済といっても、ニクソンショックや石油危機、東アジアの奇跡程度をかじった程度にしか知らなかったので、本書を読んで勉強してみようと思った。... 続きを読む
投稿日: 2010/11/29 投稿者: θ
5つ星のうち 4.0 わかりやすくまとまっております
結構、分厚い新書ですが
ある種、時系列にそして
各国エリア別にまとまっていて読みやすい。... 続きを読む
投稿日: 2010/6/8 投稿者: ahum
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