1945年から今年で64年。地球の歴史に直せばほんの瞬間でしかありません。
それでも64年間の間には、本書がテーマとする経済だけでもいろんなことが
ありました。大きなところではマーシャルプラン、それに対抗するソ連型社会
主義経済、日本の実質的混合経済、オイルショックに、各国でのバブル、そして
経済統合によるグローバル化・・・と言った風に。
それらを本文375p(+文献目録&索引)でまとめ上げた、それも一般人にも
分かるよう平易に記載しているのです。そして手の届く値段で発売できる新書と
言う体裁を選んだ点。内容+αも含め著者に賛辞を送りたいです。
(それと本書を送り出した中公新書編集部にも)
従来、この手のテーマを扱った本は大抵東西対立(西側先進国とソ連)だけで
終わってしまうのですが、その一環として(各時代に於いて)主流では無いアジア
アフリカ、中南米に(オイルショックだけでない)中東までをカバーしています。
各時代で各国、各地域で何が起き(何をし)、その結果はどうだったのか?
そしてそれは次代にどう影響したのか?と言った点を知るには先ずこの一冊が
あれば当分の間は事足りるでしょう。
一読して概観を掴む。後は何度も熟読し、己の知と成す。久々に何度も読み
返したい本に出会えました(知的興奮&学習、両方の意味で)。
教養新書とはかくあるべしを体現した一冊。買って損なしです。