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戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫)
 
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戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫) [文庫]

米沢 嘉博
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「マンガとは何か」「笑いとは何か」。戦後のギャグマンガは、世相を反映させながらも、常にラディカルな問いを発し続け、マンガ表現の新しい地平を切り開いていった。ユーモア、パロディ、ナンセンス…。杉浦茂、赤塚不二夫、永井豪、鳥山明…。「笑い」を追求する天才たちの軌跡を見る。『戦後少女マンガ史』『戦後SFマンガ史』に続く“マンガ史三部作”の最終作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

米沢 嘉博
1953年生まれ。漫画評論家。明治大学在学中から漫画批評集団「迷宮」に参加。迷宮の同人として1975年からのコミックマーケット開催に加わり、1980年から2006年夏までコミックマーケット準備会代表を務めた。主な著書に『藤子不二雄FとAの方程式』(日本児童文学学会賞受賞)など多数。編著に『別冊太陽 発禁本』(日本出版学会賞受賞)など。2006年10月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 339ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/8/10)
  • ISBN-10: 4480426213
  • ISBN-13: 978-4480426215
  • 発売日: 2009/8/10
  • 商品の寸法: 14.4 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 これでいいのか?, 2010/4/6
レビュー対象商品: 戦後ギャグマンガ史 (ちくま文庫) (文庫)
「基本的には、ギャグマンガのはじまりを赤塚不二夫あたりにする」。
 そんな宣誓とは裏腹に、本書における射程はそれよりもはるかに広い。
 何せ「漫画」なる語の由来をひもとくにはじまり、戦前の児童漫画の歴史にその手を広げ、
その果てには「『笑い』そのものの考察になり、また一方では『マンガ』そのものの考察」と
壮大な語りを展開するに至る。

 基本的な議論の筋立ては、ある面では極めてありふれた現代社会論の一類型と
言ってしまってもいいのかもしれない。
 戦後のユーモアマンガが与太郎型、三枚目型のキャラクターを中心として、皆で仲良く
明るい笑いの中で共に暮らす「理想」を反映したものだとするならば、赤塚はそうした
「日常的笑い」に横たわるある種の偽善を告発し、そこに背を向けるようなかたちで、
リアリティをもはや乖離した「意味」の世界、「虚構」の世界の構築を志向する。あるいは
また、『パットマンX』のように、「現実」と「夢」とのギャップを笑いへと転化する方法も
広がっていた。やがて、そんな過剰な解体の末、「現実」からあまりに遠ざかってしまった
赤塚を軌道修正するようなかたちで、山上たつひこ『がきデカ』が台頭することになる――
 結局、本書の隠されたテーマとは、マンガの担い手が持つ小宇宙と「現実」との間にある
距離感の歪みの変遷を辿ることであり、単純にギャグマンガの歴史を説くことで言うならば、
やや中途半端との印象は拭えない。少なくとも私にとっては、赤塚に関する考察がもっと
欲しかった、原著の出版は1980年、それこそ本書一冊まるまる赤塚論でもよかったのでは
なかろうか、とも思えてしまう。
 正直、いわゆるポストモダン系の意味不明、定義不明瞭なボキャブラリーの集積に
理解しきれない記述も見られた。 
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