これまでの流れを踏襲しつつも佑鹿が他班に転籍する事態を受け、八班での、そして雪風にとっての佑鹿の存在を知らしめる話となった。転籍が決まった後の青葉と五十鈴のやりとりが可笑しい。激昂しながらも寂しがる青葉のどさくさに紛れて五十鈴は佑鹿を憎からず想っていることを吐露している。特別班班長の天城佐由梨を誉め讃える佑鹿の言葉に雪風も過剰反応しちゃうし。佑鹿の転籍後、何もやる気が起きずにロビーでぼんやりする雪風という珍しいシーンがある。そして八班は佑鹿の不在を思い知ることになる。しかし、順風満帆な特別班にあって佑鹿は八班が気になって仕方が無い。特別班が出来すぎていて世話の焼き場が無いという矛盾を感じたこともあるが、その世話というのが八班を通した雪風へのものだからである。後半のラルワとの戦いで絶体絶命の窮地に陥る八班が救われる展開は、ベタなヒーロー漫画並みにカッコ良いシーンだった。最後の最後では雪風の実に可愛い振る舞いが見られる。この挿絵がまた悶えるほどカワイイのである。第1巻に続き最後の挿絵には油断禁物である。出雲の真意が分からず不気味な点がまだ残るが次巻で大きく動くかもしれない。