ヒロイン・ミラナは美しく、賢く、誇り高い女性。異父兄の砦で女主人をつとめています。
ある日、異父兄の留守中、仇討ちのため砦に攻め込んできた、ヴァイキングの戦士・ロリックに傷を負わせ捕らえます。
捕虜となったロリックを懸命に看病するミラナ。兄が帰ってくれば、サディストの彼に拷問の末なぶり殺される
だけだとわかっていても、ロリックの命の輝きに魅せられ、わずかな可能性に賭けずにはいられないのでした。
ロリックを死なせたくないミラナは、ロリックが逃亡を図るよう仕向けますが、逆にミラナ自身が人質になってしまいます。
人質となったミラナが連れて行かれた先はロリックが領主をつとめるホークフェル島。
ロリックからは屈辱的な扱いを受けるのですが、何故か島の女たちとロリックの愛犬?ケルゾクには受け入れられます。
奴隷という立場でありながらもホークフェル島で暮らすうちに、兄の恐怖で支配する砦とは異なり平和な島に、
優しい女たちに、公明正大で心優しきロリックにミラナは次第に惹かれていきます。
一方ロリックも生意気で癪にさわる存在だと思いながらも、聡明で気骨のあるミラナに魅力を感じています。
でも、平和な日々は簡単には訪れません。アイナーへの仇討ちや、ミラナを巻き込んだアイナーの陰謀、
恋のライバル出現などいろんな感情が交錯し、いろんな事件が勃発します。それらを乗り越えて主人公二人がどこへ
行き着くのか…
ユーモラスな場面もあり、涙流れる場面もあり、読み応えあります。
コールターの作品は、肉親に悪者がいる場合が多くて、今回も例に漏れないのが辛いところですが
それでも面白かったです。