軍医によるニューギニア西部の戦記。貴重なエピソードが出てくる。ただ半世紀を経てライターが聞き取ったものなので迫力は今一つ。NHKのドキュメンタリーになったためか調査は行き届いているようだ。聴診器を題に入れて軸としたかったようだがそこは失敗か。
軍医にも学生の時から軍を志向した組と医療をしていて後から参戦させられた組といて、主人公は前者。突撃の先頭に立っている。
別書によるとニューギニアでは生き残る率が15分の1だったそうだがこの主人公の部隊では20対1。残存兵が少なくなったところで米軍がフィリピンへ戦線を移したので残りが助かったというのがなんともいえない。p.151にある、「立つことのできる人間は、寿命30日間。」...「瞬きしなくなった人間は明日。」というのは広く言われていたのか他の書でも見ることがある。
特別養護老人ホームの許認可をめぐるいきさつで二期町長をした話が補助的に混ざる。