内戦当初,サラエボ市民は,ボランティアとして戦闘に参加していた。
サレムは,もとは軍に属していたが,軍などからの支給だけでは生きるのがやっとであり,2人の育ち盛りの男の子と妻を養うため,肝臓疾患(どうやら,医者に金を払って,嘘の診断書を書いてもらったらしい)を理由に軍から休暇を取り,カフェを開いた。
サレムは言う。「オレは,十九ヶ月間,最前線で戦ってきた。義務は果たした。とにかく子どもたちを何とかしなくてはならない」「家族を守るためにオレは戦った。やらなくてはならない時には,また戦う。でも今は家族を守ために働かなくてはならないんだ」
タイトルとは違い,戦場で食べた「メシ」についての記述は,余り魅力的ではなかったが,戦場で一般市民がどうやって暮らしているのかという部分はリアルに伝わってきた。