ストーリーがシリアスに特化し過ぎているため
真剣勝負の中にもいい具合に力の抜けたお馬鹿要素満載の
"BASARAらしさ"は完全に消えてしまっています。
この漫画の登場人物はたしかに全員カッコいいです。
カッコいい政宗や幸村が好きな人には堪らないと思います。
でもBASARAのキャラの魅力は「カッコいいだけじゃなくて…」だと思いませんか?
カッコいいだけじゃなくて、家臣を引きつれて爆走しちゃう政宗。
カッコいいだけじゃなくて、回りながら空から降ってきたりする幸村。
この「だけじゃなくて」が凄く大事で、面白くて、他に類を見なくて、
BASARAが「どこにでもあるような なんちゃって戦国もの」じゃない
重要な要因だと思うのですが、
この漫画ではそのあたりの要素は全て削られてしまっています。
絵が上手い分、その辺がとても口惜しく感じます。
ただ、慶次の描き方はかなり面白いと思います。
まわりに迷惑をかけ、責められると反論できずに黙りこんで失踪、
自分が「間違ってる」と思い込んだ相手(秀吉)には非常に強気で
見当違いもはなはだしい論理を憶測で強引におしつけて断罪する…。
いかにも「ぬるい環境で育ったぼっちゃん/現代っ子」という感じで
この辺は他のBASARA漫画とは違う描きかたをしてるのかな?という印象を受けました。
コミカライズとしては正直評価しにくいのですが、
慶次の描き方はおもしろいなと思ったので星3としました。