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戦国 三好一族―天下に号令した戦国大名 (洋泉社MC新書)
 
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戦国 三好一族―天下に号令した戦国大名 (洋泉社MC新書) [新書]

今谷 明
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

四国・阿波一国の支配者だった三好一族は、いかにして日本列島の中心地(畿内)の支配者へと登り詰めたか―信長以前に京・畿内で活躍した三好長慶を初めとするこの一族は、統一政権の成立を遅らせた「あだ花」だったのか。長慶の父、元長が、堺に事実上の幕府(堺幕府)を成立させたことは意外と知られていない。その後、長慶が13代将軍の義輝と管領の細川晴元を京から追放し、畿内を含む8ヵ国を支配する。京・奈良・堺の三大先進地を中心に高度に発達した商工業圏を形成し、幕府、天皇・公家、宗教勢力との関係を調整するなど、事実上の「天下人」となる。武力では信長に敗れたものの、実は歴史の選択肢として三好一族の歩みはもうひとつの統一政権への可能性を秘めていたのではないか。歴史の通説を覆す名著の復刊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

今谷 明
1942年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得。文学博士。国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 302ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4862481353
  • ISBN-13: 978-4862481351
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 423,361位 (本のベストセラーを見る)
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By エパメイノンダス トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
この本は、1485年に三好長慶の曽祖父である三好之長が京都で徳政一揆の張本人と
して登場してから、長慶の父である三好元長と長慶による覇権成立、そして長慶死
後の三好三人衆と松永久秀の内紛と没落までをカバーする。
そしてメインテーマは以下の三点。
・「堺幕府」のこと
・三好一族の畿内興亡史(畿内の政治的特殊性がよくわかる)
・信長の先駆者として、陪臣としてではなく天下人として幕府より自立した存在となった(実質五年間だけだが)三好長慶について
従来から存在するオーソドックスな戦国大名論ではカバーできない存在として三好
氏をとりあげ、その特異な要素(そしてのちに信長も同様に直面し苦闘する)を描
く。
室町後期から戦国大名→織豊政権→幕藩体制という日本近世史のコースとはまった
く別のルートになりえたかもしれない可能性の一つとして三好政権を取り上げ、そ
れを戦国史における傍流と位置づけることなく、いわば、網野善彦氏にも通じる多
元主義的歴史観(多元的な日本史観、つまり日本の歴史が一様でも一元でもないと
いう)に基づいて書かれた良書といえる。
あと、いつものことだがやはりこの本でも、信長の評価について神経過敏なところ
(つまり過大評価であるとしているわけだが)を見せている。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mhsmk
形式:新書
戦国時代に関心のある人でも、その名前ぐらいは知っていても、優柔不断さと信長に蹴散らされたマイナー大名程度の認識しか持たれてないのではないか?そんな気がする三好一族について、分量・文体・客観性あらゆる点において最適と思われるバランスを持って纏め上げられた一冊。
戦国のいわゆるメジャー大名から入ってしまうと、室町幕府との関連性が希薄となってしまい、戦国という時代だけが浮き上がった特別な時代という認識が形成されてしまう危険があるが、これを架橋する武将こそ三好であり、本作を読むことで雄大な歴史の通時性のバランスを取り戻すことができるかもしれない。
客観性を重視しすぎる学者の筆は往々にして面白みを欠いたものになりがちだが、著者は「堺幕府論」をぶち上げてみたり読者に対するサービス精神(もちろん研究者の使命としてであり、サービスでやってるわけではないだろうが)、行き過ぎない程度の三好「愛」がその筆に込められていて、心地よい講談を聴いてるようでホント読んでいて飽きが来ない。読めば三好ファンになること間違いなしであろう。
惜しむべきは価格、購入するとき躊躇した。いざ買って読むと、決して損は無いのだが。
最後に著者がこれを書いた堺の木賃宿というのがとても気になるので、今度探してみようと思う。
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
応仁の乱以降、信長上洛まで、三好三代を中心とした畿内の通史。

一般には、室町幕府を滅ぼしたのは信長であり、それも彼の先進性を表す行為のひとつとされている。しかし、三好長慶が足利義輝を追放していた5年間(1553〜1558)は、幕府機能は停止しており、三好長慶は天下人だったのである。先駆者がいたのだった。

そして驚いたことには、その30年も前に(1527〜1532)、三好長慶の父・元長の力を背景に堺にもうひとつの幕府があったという。将軍は足利義維(よしつな)。政権としての機能を備えていた。

これまた意外だったのは三好長慶の人物像で、非常に温厚な教養人で、降参した敵の命を取ることはなかった。そのため、弱肉強食の当時には珍しい名君とされたが、逆に“文弱の大名”であるという見方もされた。本書は通史でありさほど主観的な本ではないにも関わらず、著者の三好長慶に対する愛情がにじみ出ている。

松永久秀よりも弟の松永長瀬のほうが、はるかに名将であったというのも意外な事実だ。自分の戦国末期理解が、いかに通俗的な信長伝説によって形作られているかがよくわかる。

畿内から大大名が出なかった理由は、荘園制が残っており、定期的な年貢を取れず、兵農分離できなかったためだという事実も構造的に示される。

本書の初版が刊行されたのは1985年。頻出する「鏤骨彫身の努力」「破却する」「乱妨する」「都鄙の間」などの見慣れない言葉に、この20年の間にわれわれが失ったボキャブラリーを感じさせられたのだった。
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室町幕府後期の混沌とした時期の理解に一役
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投稿日: 10か月前 投稿者: SaKz
なぜ三好一族は新時代を築けなかったか
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