カップリングと執筆者は以下の通りです(掲載順)。
・片倉景綱×伊達政宗…島津美保
・織田信長×森蘭丸…七迫雅
・上杉景勝×直江兼続…水沢充
・藤堂高虎+羽柴秀長…新堂霧烏
・オルガンティノ×細川忠興…菊野郎
・本多忠勝×徳川家康…むっちりむうにい
・羽柴秀吉×前田利家←柴田勝家…清正
・真田幸村×真田正幸…岸本さとる
ゲームから火が付いたおなじみのカップリングもありますが、創作ならではの奇抜なカップリングもあり、この手のアンソロジーの中ではかなり異色の印象があります。執筆陣も画力の高い作家をそろえているので全体的にクオリティが高く、安心して手に取れる出来です。
一方で、若干お行儀が良すぎるというか突き抜けきれなかった印象が拭えません。エロスは控え目なのですが健全とも言い切れず、やや消化不良で中途半端な感じがします。オルガンティノ×忠興のように完全に突き抜けてしまうか、逆に高虎+秀長のように信頼や忠義・友誼をメインにしたシリアスにするか、どちらかに統一したほうがよかったのではないかと思います。
創作度ですが、基本的にはスタンダードな「創作戦国の標準的なビジュアル」の作品が多め。秀吉×利家のみ「メガネ」「褐色肌」「ポニーテール」などの極端にキャラクターっぽい要素がありますが、他はほぼ着物を着て髪の毛を結っている誰にでも許容できる程度の創作戦国度なので、「あんまりキャラクターっぽくなっていると嫌悪感がある」という人でも楽しめると思います。
個人的には、出来がいいものの値段とページ数が釣り合っていないこと(本はアンソロジーとしてはかなり薄めです)、作家の執筆ページにバラつきがあること、中身を見るまでカップリングがわからないこと(公式ページなどで案内がほとんどないので買うまで内容がわからず、さらに好きな武将が登場しなかった・あまり好きではないカップリングがあった)ので★2つとしました。
薄くて値段が高いですが、好きなカップリングがあるなら買いだと思います。