「小説や長編の史論のなかには書きこめなかったことを書きとめておく、というのもエッセイに求められる要素だからです。」
と著者があとがきで書いているように、
「膨大な量の資料の中から小説などに入れることが出来なかったけれど
心動かされた事柄」
が、たくさん詰め込まれている一冊です。
私がとくに面白かったのが
「納涼のための怪談三話」
会津の古書にのっている、怪猫譚 女の幽霊譚 自作の上の句を唱句する声だけの幽霊 の 味わいのある3話を紹介し
「なぜ良く出来た怪談が多いのか」について
作者のするどい洞察が記されています。
戦国時代を中心に、竹取物語から明治維新、現代まで、色々な時代のエピソードが取り上げてあって、興味深く読みました。