北条早雲については司馬遼太郎の『箱根の坂』を読んで興味をもったことがあります。だから、一通り、北条早雲のことは判っているつもりでした。でも、早雲の出自がはっきりしたのは最近のことですし、しかも日々は移ろいやすく――。
そこで、本書を手にしたワケですが、「なぜ、早雲は駿河に下向したのか、さらに関東に侵入したのか?」の実態とか背景が本当によく分かりました。
そして、旧来からの関東の権力者が、北条氏代々を「他国からの侵略者、国泥棒」と見なしたということも。
金太郎飴のような並の「戦国もの」の書籍とは大違い。
本物の関東戦国史を、大変おもしろく興味深く読むことができました。ということで、★5つを進呈いたします。