全7話です。明治時代から戦前までにあった怖い話を集めたものなのですが、気をつけるべきなのは「怖い話」であって、全てが「怪談」ではないということです。
前半が怪談で、後半は猟奇事件を扱った話という構成になっています。
話自体は楽しめたのですが、少し気にかかった点があります。
それは、実話だと謳っているのにフィクション小説のような書き方がされている場面があること(例えば、誰も見ていないはずなのに犯人が逃げていく描写が書かれている等)です。
そして、ある話での何度も同じことをクドクドと繰り返し話す会話表現です。仮に昔の人がこういう喋り方をしていたにしてももうちょっと削れるのでは?
これが気になったので、★をちょっとマイナスしました。
しかし、僕のような「超」怖い話系統ばかり読んでいる人間にとってはこういった昔の怪談はあまり出会う機会がないので、なかなか貴重な怪異譚なのではないでしょうか。
個人的にオススメは
死馬の呪い
猫の祟り
生肝殺人事件
です。
猟奇事件の中では「生肝殺人事件」が面白かったです。犯人が誰か最後の方までわからなかったので、まるで推理小説を読んでいるような感覚に陥りました。