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戦争論―暴力と道徳のあいだ (ハルキ文庫)
 
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戦争論―暴力と道徳のあいだ (ハルキ文庫) [文庫]

西部 邁
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あなたにも「戦争」について深く考えて欲しい―。人間の生き方と国家の在り方が、戦争という危機に臨んだときに、いかなる問いに直面し、いかなる解決を求めるものであるのか?―湾岸戦争とアルカイダ・テロルをテクストに、深く考察しつつ、戦争についての感受力と思考を失った日本を鋭く批評する。待望の戦争思想書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西部 邁
1939年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒。横浜国立大学助教授、東京大学教授を経て、88年3月に辞任。現在月刊誌『発言者』主幹。83年、『経済倫理学序説』で吉野作造賞を、84年、『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 278ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2002/02)
  • ISBN-10: 4894569574
  • ISBN-13: 978-4894569577
  • 発売日: 2002/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By カスタマー
形式:文庫
主なテーマは、世界的に特殊な日本人の絶対平和主義批判である。冷戦下で表面化していなかった国際紛争(これは国家同士の戦争に限らない)が多発している現在、大国が武力を手段として国際秩序を遵守するために行動せざるをえないことが度々ある。だが、経済大国として世界に影響力を持っているにもかかわらず、国際政治において責任を果たそうとしない日本人の欺瞞を強く指弾している。人々が安心して生活するには秩序が必要であり、秩序を保つには強制力が必要であり、強制力の究極が武力である。判りにくければ、警察官に武器がなかったらどういうことになるか想像してみたらいい。
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By カスタマー
形式:文庫
1章がアルカイダ・テロルについて、2章以降が湾岸戦争についてと時系列が錯綜する分、いつも以上に難解であった。湾岸戦争時はアメリカ支持、9・11以降は反米に転向かとの錯覚に陥る。しかし氏が一貫して主張しているのは『少なくとも現代においては、「ルールの支配」が文明なるものの最大の要件だと思われる』(まえがきより)ことだ。その文脈で読めば湾岸も9・11も氏の主張は一貫している。湾岸戦争とアルカイダ・テロルを同列に扱ってはならない。本書はまた人生論、国家論でもある。
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形式:文庫
「戦後日本人はアメリカに骨抜きにされ、平和・人権・反戦をうわごとのように唱え続けた結果、何が正義か見ることすら出来ぬ腰抜けとなった。価値を追い求める人間にとって、生命とは単に手段に過ぎず、生は死を意識してこそ輝くのに、それを忘却し、快楽と享楽に身を任せて堕落している」ま、ざっとこれが西部の日本人論である。無論誤りとは言わない。しかし、西部はあくまで国家主義的な抽象論で人を論ずるから、この堕落を修復する手段を、共同体の歴史と義に求めるという誤謬を犯すことになる。絶対平和主義が感情論であるのと同等に、西部の平衡美追及もまた感情的空論である。随分人をくだらないもののように言うが、庶民は西部が思っているほどくだらない人生を歩んでいるわけではない。「死を意識せよ」と西部は言うが、それを個人の理念として追及するのはその人の勝手であるが、国民全員がそうあらねばならないかのごとくに言うのは単なる誇大妄想である。それから、西部は日本文学を、失恋をうだうだ書くだけの軟弱なものというが、そんなことを言うのなら、「源氏物語」も夏目漱石も太宰治も、全て文学にあらずということになってしまう。これだけでも、西部が文学から縁遠い人間であることがわかる。
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