著者は靖国肯定派であり,中国・韓国何するものぞといった論調の本です.靖國論(小林よしのり著,幻冬舎)と似たような論旨です.
本書での靖国問題は「首相の靖国公式参拝に対して批判する中国などの諸外国の態度」であり,靖国神社そのものの是非や国として如何に戦没者を追悼すべきかというのはメインの議論ではありません.このように焦点が絞られている分,著者の主張は明快で,最終章の声明書なるものを読めば著者の言いたいことが大体分かるかと思います.この声明書は,中国・韓国を理詰めで説得するという真正面からのアプローチで,大変ユニークですが,理詰めで納得する相手かどうかというのが問題でしょう.
事実を知らずして靖国を語ることなかれという趣旨で書かれている本で,著者の意見が多いような気もしますが大変勉強になりました.また,戦争体験者の言葉として重みがあります.