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暗夜/戦争の悲しみ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6)
 
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暗夜/戦争の悲しみ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-6) (単行本)

by バオ・ニン (著), 残雪 (著), 近藤 直子 (翻訳), 井川 一久 (翻訳)
5.0 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
Price: ¥ 2,940 (Tax Included) & eligible for Free Shipping. Details
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  • 鉄の時代 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-11) by J.M. クッツェー

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Product Description

内容紹介

世界で称賛されるアジアの二人の作家の代表作。夢の論理に満ちた奇想天外な物語を紡ぎだす、現代中国屈指の語り手による、初訳を含むベスト作品集と、戦争に引き裂かれた男女の悲恋をヴェトナム側から描いた話題作。

著者について

残雪/1953年、中国生まれ。文革期を思わせる『黄泥街』でデビュー。邦訳作品集に『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』『廊下に植えた林檎の木』『突囲表演』、評論に『魂の城 カフカ解読』などがある。; バオ・ニン/1952年、ヴェトナム生まれ。ヴェトナム人民軍に入隊し、各地で戦闘に従事する。91年に本書『戦争の悲しみ』を刊行し、94年、英インディペンデント紙外国小説賞受賞。

Product Details

  • 単行本: 544 pages
  • Publisher: 河出書房新社 (2008/8/9)
  • ISBN-10: 430970946X
  • ISBN-13: 978-4309709468
  • Release Date: 2008/8/9
  • Product Dimensions: 7.4 x 5.5 x 1.6 inches
  • Average Customer Review: 5.0 out of 5 stars  See all reviews (3 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #217,033 in 本 (See Bestsellers in 本)

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23 of 26 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 不思議な寓話と厳しい愛の物語, 2008/8/12
「残雪」はペンネームだそうだ。ここに収まっているのは7つの短編だが、とても面白い。単純に、「面白い」のである。なおかつ「不思議な」物語だ。この感覚はフランツ・カフカの作品を思わせる、ということは私に限らず、池澤夏樹氏や近藤直子女史もうなずいているところ。ヘンな読後感だが、まったく重苦しくない。ここもカフカに似ているだろう。
初めて中国文芸作品に触れる、という方にもお勧めである。また書くが、基本的に「おもしろい」のである。この優れた翻訳は学校の国語教科書に載っていてもまったく不思議ではない。
バオ・ニン「戦争の悲しみ」は、文字通り悲しい愛の物語である。タイトルだけ見ると、ヴェトナム戦争批判作品だと誤解する方もいるかもしれない。だが、お読みになられた方にならわかるが、単純な戦争糾弾文芸ではない。ある意味で、ただ戦争の愚かさを前面に出してしまったほうが、(北ヴェトナム軍に入団経験のある)バオ・ニンにとっては簡単なことだっただろう。だが、彼にとって愚かなのは戦争でも米軍でもなんでもなく、「人間」なのだ。人間の本質こそ、彼の糾弾すべき対象なのだ。暴力、殺人に明け暮れ、人間らしい暮らしを送る意義を見出せない人間こそ、愚かな存在なのだ。私はページをめくるたびに、何度かため息が出てしまうのだ、「人間は進歩を知らない生き物なのだろうか」と。バオ・ニンが直接どう感じていたのかは正確にはわからない。けれど、彼だって信じていたはずだ。登場人物のキエンのように、人間にだって、努力すれば、進歩できるだろう、と。もちろん、私だって信じたいことであるが。
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3 of 4 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 『戦争の悲しみ』はオススメ, 2009/8/1
By hamachobi - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
世界文学全集の1冊。毎月刊行されるこのシリーズを読むのを楽しみにしているが、今回は、初めて読む著者。というか名前を聞いたのも初めてだった。
外国文学といったら欧米の文学、特に最近は英語圏のものしか読んでない。勉強不足だった。

『暗夜』は不思議な小説で、筋も良く分からず、ただ、独特な雰囲気に取り込まれていく。

『戦争の悲しみ』は題名のとおり、ベトナム戦争の悲惨さを描いている。言葉にすると簡単だが、内容は深い。ベトナム戦争についてはアメリカ側から描いたものや日本の従軍記者たちが書いたレポルタージュとかは昔読んだことがあったけど、ベトナムの当事者が書いたものを読んだのは初めてで、戦争の体験がいかに悲惨なものかを痛烈に訴えかけられる。
しかし、この小説は、それだけではなく、大きな歴史の流れに翻弄される悲しく切ない愛の物語だ。胸を打たれた。映画化されてもいいぐらいの美しいストーリー。
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5.0 out of 5 stars 残雪の「暗夜」について, 2010/1/28
 偶然、NHK教育の「知る楽」を観ていて、池澤夏樹さんの解説でこの世界文学全集を知った。
 放送では後半に収録されている「戦争の悲しみ」を解説していたが、この『暗夜』を先に読んだ。「阿梅(アーメイ)」「ある太陽の日の愁い」「私のあの世界でのこと・・・友へ」「帰り道」「痕(ヘン)」「不思議な木の家」「世外の桃源」「暗夜」の6つの短編から成っている。どれも面白い。解説に書いてあるように、尾崎翠の「第七官界彷徨」などの作品を彷彿とするように思えるが、もっと身近に感じられた。
 私は自分の見る夢を時々書いてみているが、うまくいかないことが多い。現実に近いことと非現実な出来事とが入り交じって、時間が飛んでいくようでもあり、止まっているようでもあり、とても難しい。
 残雪は、夢のような物語の虚実・時間・空間の飛躍を滑らかに表現している。しかも主人公の感情や疑問は、恐怖と喜び、期待と失望、死と生などのへの根源的な問いを含んでいる。かといって深刻でもなく、むしろ読後感は爽やかだ。
 ボルヘスの『伝奇集』を思い出させるようでもあった。
 中国文学では若い作家らによる短編集『じゃがいも』を読んだことがあるが、これらはリアリズムでとても面白かったが、『暗夜』はまた違った中国文学の素晴らしさを教えてくれる。
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