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戦争の悲しみ
 
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戦争の悲しみ [単行本]

バオ ニン , 井川 一久
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

キエンは何度も死地を生きのびた。だが、戦争という苛酷な体験は、彼の心身に癒しがたい傷を残した。凄絶な戦闘、ジャングルをさまよう死者の霊、部下たちの気高い自己犠牲…痛切な思い出の数々が彼につきまとう。戦後のハノイに生還して、キエンは奔放で情熱的な同級生フォンと11年ぶりに再会する。かつて二人は狂おしい愛で結ばれていたのだった。だが今は、芸能会の放恣な生活に身を委ねるフォン。ここにも戦争の深い傷あとがある。極限状況における人間の悲劇性を見てしまった二人に、はたして青春の愛は回復するだろうか?ヴェトナム作家協会賞受賞・英インデペンデント紙海外小説賞受賞。

内容(「MARC」データベースより)

心身に癒しがたい戦争の傷を負って帰還したキエンは、かつての恋人フォンと再会する。が、彼女は芸能界の放逸な生活に身を委ねていた。極限状況における人間の悲劇を見た2人に再び愛は訪れるか。ベトナム作家協会賞受賞作。

登録情報

  • 単行本: 370ページ
  • 出版社: めるくまーる (1997/06)
  • ISBN-10: 4839700923
  • ISBN-13: 978-4839700928
  • 発売日: 1997/06
  • 商品の寸法: 19.8 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 369,487位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 井川版vs.大川版 正しい訳はどっち?, 2004/8/28
By カスタマー
レビュー対象商品: 戦争の悲しみ (単行本)
井川一久氏訳による本書『戦争の悲しみ』はハノイ政府擁護の立場からバオ・ニン氏の原作を著しく歪曲していると批判した大川均氏が、「こちらこそ正しい訳」と名乗りをあげて『愛は戦いの彼方へ』(遊タイム出版)を出版したといういわくつきの戦争文学作品。現代作家の同じ作品の訳書が短期間に二冊相次いで出版され、それぞれの訳者が相手を互いに論難しあうという異例の事態を招いた。どちらの訳が正しいのか決着がつくまでは翻訳書としての評価をくだしようがないので、「中立」(保留)の立場からひとまず星3つとしておく。ベトナム語の達人による判定を望む!
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「 2004/8/28 井川版vs.大川版 正しい訳はどっち?」 に対するコメント:, 2007/3/20
レビュー対象商品: 戦争の悲しみ (単行本)
カスタマー氏は「井川一久氏訳による本書はハノイ政府擁護の立場からバオ・ニン氏の原作を著しく歪曲していると批判した大川均氏が . . . 云々」とのコメントをされておられるの読み投稿します。私はこの作品は、ベトナム戦時下に生きたキエンとフォンの織りなす人間の悲しみを叙情詩的に描写した作品であるから、政治、軍部がらみの多少の歪曲(意図的誤訳)があったとしても、それがこの作品の評価を下げることには成らないと思う。この作品を読み終えて、キエンもフォンも他の登場人物も、誰一人としてハノイ政府、人民軍、さらには敵国である米軍に対して反体制的、批判的な言葉など口にせず、厭戦気分や愚痴や憎しみの言葉さえ一切発言していない。「ヴェトナムに生まれたのだから、戦争という宿命を背負って生きていくのは当たり前だ」とでも言う一種の諦念(またはDNA)で生きている。(近代国家に成ってからも仏、日本、米、韓国、カンボジア、中国、等と半世紀にわたって戦争を続けなければ成らなかった薄幸なヴェトナムよ。)

1年以前にHCM市での9ヶ月間にわたる仕事を終え帰還しました。ベトナム戦争は自分の青春時代と時間的に重なる私は帰国後、異文化体験を反芻している間に偶然知り会えた「戦争の悲しみ」を夢中で読みました。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 殺戮と破壊の残したもの, 2006/3/4
レビュー対象商品: 戦争の悲しみ (単行本)
ベトナム戦争は1960年から1975年まで続いたという。日本でも流行した反戦フォークというのは、ベトナム戦争のことを歌っていたのかと今さらながらに思い至った。

戦争とは自分にとって第二次世界大戦がすべてであり、物心がつく前に始まったものについては認識が薄かった。その意味で、知名度と対照的にその内容にもっとも疎かったのがベトナム戦争だった。

本書は著者のパオ・ニンが自身を主人公に投影して書き上げた、ベトナム戦争がベトナム側から語られた初めての作品である。

そのスタイルは叙情的で時系列になっておらず、ストーリーを追おうとすると混乱をきたす。しかし、主人公の内面(その混沌)に目を向けるとき、その点はたいした意味を持たなくなった。殺戮と破壊が人間に与えたもの、その影のようにつきまとう悲しみがひたひたと伝わってきたから。
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