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戦争の世紀を超えて
 
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戦争の世紀を超えて [単行本]

姜 尚中 , 森 達也
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

「戦争と人間」を主題に生と愛を語り尽くす20世紀後半の戦争の時代から、世界は終わりなきイラク戦争で21世紀を迎える。民族間の愛憎の連鎖、地球的規模の差別・不平等に決別する柔らかく強い希望の書

内容(「MARC」データベースより)

20世紀後半の戦争の時代から、世界は、終わりなきイラク戦争で21世紀を迎えた。神でも悪魔でもない、その中間に宙吊り状態になった「人間」のさまざまな情念を、アウシュビッツなどの戦跡をめぐりながら見出す旅。

登録情報

  • 単行本: 298ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/11/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062126699
  • ISBN-13: 978-4062126694
  • 発売日: 2004/11/19
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 勉強しているなぁ。, 2008/6/5
レビュー対象商品: 戦争の世紀を超えて (単行本)
このところ森達也の本を立て続けにずいぶん読んだ。カンサンジュンがこのぐらいのことを言うのはわかっていたが、森達也がここまできちんとした歴史観を語ることができることに驚いた。自分の体験や取材から抽出帰納したことを自分の立場から(森の言葉を借りれば一人称の主語で)延々と言い続けているだけ(悪い意味ではない、これが絶対に今の世の中に必要なのだ!)だと思っていたのに、ものすごく勉強していることがわかった。カンが森の言葉のレベルにあわせている面はあるとしてもすごいものだと感心した。

昔樹村みのりという漫画家が、ユダヤ人を狩るドイツ兵の目に浮かぶ涙を描いた。この漫画だけで僕は樹村のファンになった。

被害者にはみんなが味方になってくれる。僕らは加害者の心にもっと想像力(批判的な意味で)を及ばせるべきではないだろうか。なぜなら、誰でも加害者になる可能性はあるのだから。
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 現実に対する無力感, 2006/1/23
レビュー対象商品: 戦争の世紀を超えて (単行本)
第一章が特に良い。ホロコーストという圧倒的に立ち塞がる現実を前にして、無力感や絶望感を隠そうとしない二人の対話に好感を覚える。
安易なヒューマニズムを口にせず、逡巡しながら言葉を探す二人の姿は、しかし現実と戦う静かな闘志に満ちている。

話が亜細亜、自分達のフィールドへ向かうにつれて、思考が短絡化していく感じがするのが少し残念。訴えるべき言葉が明確な分だけ、「戦争」の核心から離れていく気がする。
この本で一番読み応えがあるのは、ホロコーストという現実、自分達の世界から離れた現実を前にして「戦争」という行為そのものに思いを巡らす対話だろう。
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38 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 カブトムシが害虫と知れば、みんな躊躇なく殺すだろう, 2004/12/31
レビュー対象商品: 戦争の世紀を超えて (単行本)
 正直、ちょっと簡単じゃない本だ。2人の豊富な知識が飛び交う対談を読むと、無知な私には知らない用語、知識だらけ。なかなか頭に入らない。全部通して読んでみて汲み取れたのは2割以下だろう。
 しかし、森さん、姜さんの考えを通して汲み取れた知識、思考はとても上質で、大事なもんだと感じている。
 
 印象深い話はイエドヴァブネユダヤ人惨殺事件だ。人間が昨日まで近所に住んでいた人を躊躇なく惨殺して、平気で生きていけることにも驚いた。森さんが言った「カブトムシは殺すには惜しいが、ゴキブリは躊躇なく殺せる」という考えが頭に残った。人間同士だって明日、認識が変わればカブトムシを害虫とし、殺すのだ。「殺人犯は死んでいい」という考え方もそれが関わっているといえるだろう。

 この本には、他にも人間が知っておかないといけない考え方がたくさん詰まっている。たぶんこういうことを知らない私が戦争を起こすのだ。
「誰か」じゃない。
「私たち」じゃない。
他でもない、「私」がだ。

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