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戦争の世界史―技術と軍隊と社会
 
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戦争の世界史―技術と軍隊と社会 [単行本]

ウィリアム・H. マクニール , William H. McNeil , 高橋 均
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書は、過去の諸時代がいかにして軍事力の強化を追求してきたかを回顧し、技術と、軍隊組織と、社会との三者間の均衡がどのように変遷してきたかを分析することである。

内容(「MARC」データベースより)

メソポタミア神話の英雄ギルガメシュから弾道ミサイル防衛(BMD)までをカバーした軍事技術の通史。狭く軍事技術だけを扱うのでなく、軍事技術が人間社会の全体に及ぼした影響を論じている。

登録情報

  • 単行本: 565ページ
  • 出版社: 刀水書房 (2002/04)
  • ISBN-10: 4887082711
  • ISBN-13: 978-4887082717
  • 発売日: 2002/04
  • 商品の寸法: 22.2 x 16.4 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 54,093位 (本のベストセラーを見る)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By じゃが〜 トップ500レビュアー
戦争を人間の社会、技術革新、軍隊の産業化、産業の政治化と関連付けて世界の歴史を捉え直す。全編を貫くキーワードはコマンド(指令、命令、注文)である。

古代の戦争における兵士の維持はコマンドによる食料調達と不可避であった。食料や馬の飼料は現地調達というコマンドによって維持された。この方法は征服地も国内も疲弊させる。やがて徴税がコマンドヒエラルキーのどの階層にとっても良い解決方法として定着する。

この本の大胆なところは、世界史における戦争のあり方をマーケットにより一変させた先進国として11世紀から16世紀の中国を挙げて1章を割いていることである。技術革新や市場の活性化により当時の世界で最も進んだ戦争形態を生み出した。しかし、内政の誤りやモンゴルの勃興によりその勢いは衰える。ただし火薬や羅針盤が伝わったヨーロッパでは、戦争がビジネスとして成り立つようになる。

やがてイギリスとフランスで人口爆発が起こり、戦争と国家は大きな転換を迎える。産業革命とフランス革命である。産業革命はボルトアクション式小銃や大砲に代表される兵器が大量生産され、革命は職にあぶれた農民を自由と国家のために戦う兵士にする口実になった。すなわち、増えすぎた人口を政府のコマンドにより軍や産業が吸収し、大規模戦争を可能にしたのだ。戦争の産業化である。軍隊の教練が自由意識を生み、死ぬまで戦う兵士を量産した。合理性が産んだ非合理である。

19世紀から20世紀にかけては、いよいよ軍産複合体が生まれる。開発のコストが大きくなった軍需産業は政府からの定期的なコマンド無しでは存続できない。人口増が失業者を生むと、失業者対策として軍需産業は恰好の分野だ。軍や政府はコマンドの欲求から逃れられない。これは国家間の緊張をもたらし、やがて暴発して2度の世界大戦となる。これはドイツや日本の人口爆発による影響が大きいと著者は指摘する。ナポレオン戦争、2度の世界大戦を経て先進国の人口増が緩やかになったという指摘には虚を突かれる思いだ。

人口が増えれば、社会は不安定化する。溢れる失業者を吸収するために、雇用の確保・軍備増強・移民が同時に起きる可能性が高い。従って次の不安定地域はかつての第三世界、中国やインド、イスラム圏になるだろうとの予測は執筆から20年以上経過して、ますます現実味を帯びてきている。人間の社会性と技術への欲望、コマンドという欲求を、戦争の世界史として非常に明確に記した名著だと思う。
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56 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
E. L. ジョーンズの「ヨーロッパの奇跡」と同じような切り口で近世から現代までの軍事についてまとめられた歴史書.いろいろなところで述べられている知識(イタリア式築城術とか,大砲と帆船とか,スイス傭兵とかマウリッツの訓練とか)が集成され,体系付けられていくのはとても快感でした.この本はじめてあじわった「目から鱗」の説明(コマンドテクノロジーの意義とか魚雷の与えた衝撃とか)もちりばめられてます.コマンドシステムからいったん市場システムに変わり一気にヨーロッパの軍事システムが進んでいくさま,そして第一次世界大戦から総力戦になり新たな視点でコマンド方式が復活しより凄惨になっていくさまが大きな読みどころ,フロンティアのあったイギリス,ロシア,アメリカの有利さ,そして人口増加が究極要因という指摘には納得.
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17 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夕日
単に自国を守る為だけに、戦争というものが起きる訳ではない。
そして、戦争をするには、兵器が前提だ。
その技術革新と、それに関わる国の動き、人の動き・・・。
経済に深く関わってゆく、軍産複合体の歴史を私はこの本を読むまで、気にもとめなかった。

自国を守る為に戦争をしているのではなく、
もしかしたら、
戦争をするように仕向けられているのかもしれない。
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