押井守と岡部いさくが日本人に似合う兵器体系について対談、というより押井守が一方的に妄想を語る本。第二次世界大戦の技術的な総括をしていないから、日本人が戦争を真正面から見ることが出来ていないという指摘には納得いくものがある。
しかし妄想といっても、戦争そのものが妄想の産物でもあるし、一般的な戦争というものにリアリティが持てる人間なんていやしない。アニメーションを創る側から見た格好良さと、日本人という特殊な国土とメンタリティを持つ民族が装備すべき兵器を、専守防衛の枠組みの中で語りまくる。
結局、ミサイルディフェンスなんか無駄だから、パトリオットもイージス艦も止めて軽空母にハリアー乗っければ海自はOK、あと潜水艦隊は見栄えは悪いけど絶対必要。陸自の戦車はメルカバで、市街戦用にRPG-7を持たせろ。という押井氏の妄想が残るのみ。