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冷戦が終結し、90年代に入ってからアメリカ人が抱き始めた漠然とした不安が、保守化する世論の背景となっていることを、本書の執筆者たちは正確に認識している。マイクル・S・シェリーの以下の分析は、アメリカ人の自信喪失を連想させるものである。
「皮肉にも、エノラ・ゲイ論争と「愛国者たち」の部分的なその勝利は、アメリカが軍事的ヘゲモニーをにぎっていた偉大な時代が終わりに近づいていることを示したのだった。」(134頁)
不安や自信喪失は、外交政策の消極化よりも、むしろ強迫覡?念から来る積極化へと通ずる主因となる。それらは自分の行為に対する客観視をほぼ不可能にし、自らの行為が正義に基づいて為されていると強く信じさせる。自信過剰よりもはるかに怖いと考えるべきだろう。
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