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戦争と建築
戦争と建築
五十嵐 太郎
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   戦争とは2面的な発想を要求する現象である。一方の極には、徹底した破壊によって敵に甚大な被害をもたらそうとする大量消費の発想があり、もう一方の極には、時間や資源や人員の消費を最小限にとどめようとする最大節約の発想がある。この相互矛盾を解消するために、人類は兵器や兵站の発明や改良に多くの智恵を絞り、結果として戦争で大規模な破壊や殺戮が繰り返されるたびに、技術が飛躍的な進歩を遂げる逆説が出現することになった。あのレオナルド・ダ・ヴィンチが、兵器の研究に熱中した理由もまさにこの逆説のなかにあるのだろう。「戦争は技術の母である」とはよくぞいったものである。  ... 続きを読む

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