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戦争と平和(全6巻) (岩波文庫)
 
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戦争と平和(全6巻) (岩波文庫) [単行本]

トルストイ , 藤沼 貴
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

一八一二年初冬。パルチザン隊とナポレオン軍の攻防。解放軍突入の朝、ペーチャは若い命を散らす。その屍がピエールの目を奪い、耳には老兵プラトンへのとどめの銃声が残る。死者の川を渡り、いま生者の帰るべき先は?戦争とは―平和とは?新訳、全篇完結。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本
  • 出版社: 岩波書店 (2006/11)
  • ISBN-10: 4002011259
  • ISBN-13: 978-4002011257
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 16 x 14.6 x 11.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By patella
形式:文庫
 ナポレオン戦争を描いたトルストイの不朽の大作の新訳、全六巻の最終巻である。押し寄せた高波が去ってしまったかのように、疲弊したロシアの地にそれでも、静かな時間が訪れる。大きな歴史の流れから切り取られた、一つの戦争の物語。長い作品なのだが、歴史の中では一瞬でしかない時間、しかしその一瞬には多くの人の、さまざまな生きざまがあることを感じさせる、長くて短い、短くて長い物語である。

 

 「戦争と平和」という作品には、作者の歴史への想い、その中で生きる人間への想いが詰っている。それぞれの場面での情景や心理描写、著者の歴史や人生に対する考えなど、個別にとってもすばらしいものがあるのはもちろんであるが、それらがギュウギュウに詰めこまれてもまだ、微妙なバランスでまとまっている。完成した時に作者は41歳。熱も力もこめて書かれた作品であったと想像することは難しくない。 さまざまな場面での細かで鮮やかな描写を思い出すと、「無数の人間の営みの総和が歴史をつくる」というトルストイの歴史観がそこにあらためて実感されるのである。

 この新訳には、登場人物の名称を簡略化・統一して表記するなどの幾つかの試みがなされていた。最終巻でも、あとがき・解説をQ&Aの形にし、ミニ写真アルバムを載せるなどの工夫がある。解りやすく、楽しく、この作品だけでなく、トルストイの全体像を与えてくれるものになっていると思う。特に「戦争と平和」執筆当時の肖像の眼光の鋭さは、当時の著者の意欲の強さを伝えているようで、ここに載せるのにふさわしく感じられた。

 あとがきがわりのQ&Aで知ったのだが、トルストイはこの作品を「それぞれの部分に独立した価値があるから、全部を通読する必要はない」と言ったとか。新訳の力をかり、通読をしたのだが、そういう気楽な取りかかりかたもいいだろう。いろいろな読み方ができる、やはり大作である。
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形式:単行本
巻頭に登場人物一覧(と言っても主要人物だけですが)、文中に戦闘の行動図があり、私のような”初トルストイ”にはありがたい構成となっています。登場人物の名称&呼び名も統一されており(原文とは異なるわけですが)、話しが判り易いです。今、3巻目に差し掛かったところですが、まだ半分以上も読めるのかと思うと、嬉しくてたまりません。また、当時のロシアの習慣や風習を解説したコラムも、物語を理解する上でとても参考になりました。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 この作品を読了するには、もちろん長い時間がかかる。しかし、それだけの価値は充分にあることは間違いない。最終巻に至って、作者はより強い力を込めて書いている。最後を占める歴史論も、「まだ書きたいことは尽きないぞ」という意気込みを感じさせる。戦争を生き延びたピエールやニコライ、ナターシャはどう変わり、どう生きるのか、それを自分の目で確かめてもらいたい。そして、他のトルストイの作品にも興味をもってほしい。彼が「人類の教師」と呼ばれるのも、納得できるであろう。

 ただ、作中の女性たちのなかで一番すばらしいソーニャが、このように不幸な結末では喜べない。作者は、人生の不条理を意識して書いたのだろうか。単純なハッピーエンドにしないところが、トルストイの鋭さを表している。
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