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物語は19世紀初頭ロシアの貴族社会の描写から始まるが、誰が中心人物なのかわからず最初は戸惑った。しかし、気がつくと自分はまさしくその時代のロシアに取り囲まれていた。そしてその後は21世紀の日常と、19世紀初頭のロシアを行ったり来たり・・・。電車の中でナポレオンに謁見する士官を見守ったり、炬燵に入りながらも自分は戦場にいたりした。きっと、この作品を読もうとする大半の人が、これに近い状況になるのではないだろうか。
多くの人が、戦争を実体験として持たない社会になりつつある。本で読むのと実情とでは大きく異なることは間違いないが、それでもこの作品は読む人に戦争がどのようなもので、それに巻き込まれる人(そしてそれを構成する人)がどのように変わっていくか、変えられていくのかを伝えてくれるものでもあるし、戦争の形は違っても現代の戦争にも見られるものが在るようにも感じた。特に、第4巻で人が生きていく上で大切なものとして描かれていることは、今も昔も、場所も隔てず、きっとなにも変わっていないと思う。
若い人にも読んでもらいたい作品です。(難しいけど・・・。)
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