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戦争で死ぬ、ということ (岩波新書)
 
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戦争で死ぬ、ということ (岩波新書) [新書]

島本 慈子
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

戦争はリアルに語られているだろうか?「大量殺人」の実態と、そこから必然的に生み出される「人間の感情」が見失われてはいないか?自らも戦後生まれである著者が、自らの感性だけを羅針盤として文献と証言の海を泳ぎ、若い読者にも通じる言葉で「戦争」の本質を伝えるノンフィクション。未来をひらく鍵がここにある。

内容(「MARC」データベースより)

戦争はリアルに語られているか? 「大量殺人」の実態と、そこから生まれる「人間の感情」が見失われてはいないか? 自らも戦後生まれの若者が、若い読者にも通じる言葉で、「戦争」の本質を伝えるノンフィクション。

登録情報

  • 新書: 226ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/7/20)
  • ISBN-10: 4004310261
  • ISBN-13: 978-4004310266
  • 発売日: 2006/7/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:新書
 今、見失ってはいけないことは、戦争の本質である「大量殺人」の実態と、それが必然的に生み出す怒り・反発・憎悪・復讐心・悲しみといった普遍的な「人間の感情」である。戦後生まれの目で自分なりに戦争のエキスを語り直したかったという。戦争のリアリズムである。戦争による死がどういうものか、そこから目を逸らしては戦争も平和も語れない、と感じる戦争を知らない世代の著者に敬意を払わずにはいられない。第6章「おんなと愛国」に「あるときは〈戦争で殺すために産む〉ことを求められ、またあるときは〈チアガール〉として、戦う男のために涙を流すことを求められた女性たち」を語る(雅)
このレビューは参考になりましたか?
45 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
毎年,この時期に読書を通じて「戦争」を考える。

この一冊も,戦争を体験していない私にとって,これからの日本や平和のあり方を考える上で貴重な判断材料となった。

第3章「戦時のメディア」では,読者に敵国民への憎しみをかきたてる異様な文体がなぜ生まれたのかという視点を踏まえて,むのたけじへのインタビューを行い,「戦争になれば人間はゴミみたいに扱われる。そうならざるをえない。だから戦争はやっちゃだめなの」という言葉を引き出している。

また,第5章「殺人テクノロジー」では,戦時中の新聞報道を丹念に検証する中で,広島・長崎の被害に遭う以前(昭和19年12月)に,「原子爆弾」への期待を書いた記事が複数の一般紙に掲載されていた事実を示し,当時の日本国民が「無知で無垢だった」とは言い難いことを実証している。

著者は1951年生まれ。1965年生まれの私と同様,叔父の一人が戦死しているという。著者は,「一時の熱狂にはまって憎悪の泥沼に足を踏み入れないために,いま知性をふるいおこして戦争の実体を見すえたい。」と記して本書をしめくくる。

この夏オススメの一冊。 
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
戦争では多くの人命が失われる。が、どのようにして? 爆弾や銃で殺される、などと書かれていてもリアルなイメージは浮かんでこないだろう。本書は生々しいまでの表現を用いて、戦争で人が死ぬということをリアルに読者に訴えかけてくる。

原爆投下で多くの人が焼け死に、水を求めてさまよったという記述は良く目にするが、「慌てて避難所へ駆け込んできた女性が負ぶっていた多くの赤ん坊の頭は爆風で吹き飛んでなくなっていた」「急に走り出すなんてものじゃない。ジグザグに走ったかと思うと立ち止まって叫んだり。気が狂った人がたくさん出た」などという戦争体験者の語りをありのまま伝えるその内容は他書には見られない生々しさを持って読者に戦争の悲惨さを問いかける。

また、被爆国という戦争の傷跡を持つ日本ではあるが、その日本が戦時中「マッチ箱の大きさでアメリカを吹き飛ばせる爆弾」として原子爆弾の製造を必死に追及し、国民もその完成に向け喜んで鉱物採掘に従事していたなどの記述も過去の新聞資料などとあわせて紹介されている。

戦争は人が死ぬ。人は戦争でキレイに死ぬなんてことはできない。やっちゃいけないものはいけない。そう理屈抜きで訴えかける本書は是非多くの人に読んでもらいたい。
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