戦争に反対する人でも環境問題に無関心な人は多いし、その逆の人もこれまた多いです。本書は、そうではない、両方の問題は密接に関わっているんだということを、豊富で複雑に絡み合う事実や資料を基に、じつに分かりやすく解説してくれました。たとえば、地球温暖化防止の市民運動に何十年がんばっても、たった一つの戦争が吐き出す膨大な二酸化炭素で、市民の努力が無になるという指摘には頷きました。私たちの貯金がいつの間にか、戦争にも環境破壊にも利用されている事実にも。世の中には様々な問題がありますが、個別に対処するのではなく、いろいろな市民運動の横のつながりで総合的な視野で動いていくことが大切だと教えられました。