新書にしては読み応えのある本。 3倍の値段でも、自分は納得できる。
書かれている内容は、特に目新しい事柄はないが、都合の悪い現実を”否認”=”ディナイアル”する思考癖が、無茶な戦争を引き起こすという著者の主張は、ポジティブ・シンキングが全てを解決するという、一時期のはやり(「チーズはどこへ消えた?」なんて本も有りました)に対する、強烈なアンチ・テーゼである。
やや、著者の個人的経験の記述を無計画に織り込むことで読みにくくしている難点があるが、著者の主張は、何度でも繰り返され訴えられなければ成らない。
これを、会社経営者に対する警告、という理解は、著者の志を低める結果になるだろう。 為政者から市井の人まで含めた全体に向けての警告書である。