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戦争する脳―破局への病理 (平凡社新書)
 
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戦争する脳―破局への病理 (平凡社新書) [新書]

計見 一雄
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「戦争は人類最大の狂気」というが、本当にそうなのだろうか?むしろ、精神的な病が日常とつながっているように、戦場と日常も地続きであると考えられる。戦後日本の自衛隊の奇妙な存在の仕方やイラク戦争の泥沼に現れた病理現象を読み取り、戦争に突き進むメカニズムと心理を分析する。医療の現場と脳科学、そして旧日本軍と「新しい戦争」から考察した精神医学的戦争論。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

計見 一雄
1939年東京都生まれ。精神科医、医学博士、公徳会佐藤病院顧問。千葉大学医学部卒業。1985年千葉県精神科医療センター設立。同センター長として2005年まで精神科救急医療の確立に尽力。日本精神科救急学会元理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 平凡社 (2007/12)
  • ISBN-10: 4582854028
  • ISBN-13: 978-4582854022
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 新書にしては読み応えのある本。 3倍の値段でも、自分は納得できる。
 書かれている内容は、特に目新しい事柄はないが、都合の悪い現実を”否認”=”ディナイアル”する思考癖が、無茶な戦争を引き起こすという著者の主張は、ポジティブ・シンキングが全てを解決するという、一時期のはやり(「チーズはどこへ消えた?」なんて本も有りました)に対する、強烈なアンチ・テーゼである。
 やや、著者の個人的経験の記述を無計画に織り込むことで読みにくくしている難点があるが、著者の主張は、何度でも繰り返され訴えられなければ成らない。
 これを、会社経営者に対する警告、という理解は、著者の志を低める結果になるだろう。 為政者から市井の人まで含めた全体に向けての警告書である。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本を読んで仕事に生かしたいと考えたことは2点ありました。
ひとつは、タイトルに書いた「あってはならない」はあってはならない。
企業の様々な不祥事、いじめで自殺が発生した学校などのトップがよく口にするフレーズです。「あってはならないことが起きてしまいました」と。これは「存在してはいけないことが存在してしまいました」の意であり、既に存在してしまったことに対しての再発防止に言及していません。正しくは、事柄は起きうると想定して対処方法を作る必要があるということを考えさせられました。

ふたつ目は、「肉体の重要性」。全ては「人」が行うものであり、「人」には肉体がある。これを無視して精神論で解決してはいけない。前の戦争の際、この肉体性を無視した結果、特攻隊ができたり、食料の補給やトイレの建設を考えない進行をした。机上の都合ではなく現場で任務を遂行する人の「肉体」をも考慮する必要があることを痛感させられました。

机上の都合・・・今の派遣労働者のリストラ関係も当時の戦争の大本営もあまり変わっていないのでしょうか。

今のビジネスは戦争の様な状態だと思います。私は一般サラリーマンですが、この本で上記2点を学び、今後の仕事に生かすつもりです。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:新書
本書のテーマは著者によれば「戦争に至る精神病理学」とのことだが、内容的には「病理」というよりも、日常の中に潜む、誤った判断を生む心的メカニズムに関する考察である。またタイトルの「戦争脳」とは、要するに大脳皮質の前頭前野のこと。ことさら戦争の病理に特異的に作用する部位や機序があるわけではない。その意味ではタイトルは本書の内容をあまりうまく伝えているとはいえない。
ただし、古稀を迎えんとする精神科医の豊富な知見は、非常に深い洞察と示唆に富んでいる。
 ・結局、人間が最高位中枢だとしている場所は、感覚系から運動系に折り返す場所でしかない。精神のありどころは、そこである。p84
 ・日常のありふれた生活の中でまっとうにからだを動かして、きちんとした生活を送っている人が戦場でも良い軍人であった。p152
 ・どうすれば知らないうちに戦争への一戦を踏み越えないで済むか、ひとつは問題を「道徳問題」として考えるな、それから、いわゆる大思想家、いまは知の巨人というらしいが、そいつらのほうを見ないこと p228
思いつくまま思索が縦横無尽に広がっていき、しかもひとこと一言が深いので、ついていくのはかなり大変だが、しっかり読み込む価値はある。戦争を経験した老精神科医が若い世代におくる「老婆心」的エッセイとしてお勧めしたい。
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