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戦う村の民俗を行く (朝日選書)
 
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戦う村の民俗を行く (朝日選書) [単行本]

藤木 久志
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商品の説明

内容紹介

いまや大河歴史ドラマでおなじみの人さらい、略奪の戦国時代。現代世界の紛争地域での、生存をかけた村の姿は、日本中世の村の姿でもあった。『雑兵たちの戦場』(新版は朝日選書)や「戦国シリーズ」で著者が武将だけの戦国イメージを一変させた光景だ。本書では民俗史料を通して、生き延びる村を取り巻く信仰や年中行事を描く。同著者の朝日選書の好評「戦国を行く」シリーズ第4弾!

内容(「BOOK」データベースより)

戦国の村人は、過酷な要求をする領主に対して、どのような手段で抵抗したのか?村をあげて逃げ出す「逃散」、ひっそりと夜逃げする「駆け落ち」など、したたかな対抗手段をとって生き延びていた。一方、領主は村人をどのように懐柔し、対策に奔走し、支配したのか?支配するものとされるものとの攻防は、智恵の戦いでもあった。しかし秀吉の平和令により戦国の世は、天下統一へと向かう。奥羽の戦国大名たちが味わったその変化と哀しみとは―。「戦国を行く」シリーズの著者が描く第5弾の本書では、板碑や年中行事を読み解き、新しい戦国の民俗誌の世界を展開する。

登録情報

  • 単行本: 309ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/6/10)
  • ISBN-10: 402259943X
  • ISBN-13: 978-4022599438
  • 発売日: 2008/6/10
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
同シリーズの前著『土一揆と城の戦国を行く』(2006年)から2年後に刊行された本書は、従来からの”中世の戦う村”論をより民俗学的な側面から捉えた一冊。
村人の名主と領主の対立から、戦国の大名が、領主と名主や農民間を分断して支配下に組み込んでいく過程と、その間に村々で起きる諸問題を捉えた「戦う村」。秀吉による奥州仕置とそれに対抗する領主たちの動静を探りながら、名護屋城に東西の大名が滞陣したことによって、奥羽の大名たちの意識が変化し、古き奥羽の戦国が終わっていくまでの様を論じた「奥羽の戦国」。蘆名滅亡後の旧臣たちの軌跡を、上杉景勝のいた越後側から追った「戦国望郷の歌 蘆名滅亡によせて」。著者の「惣無事令・平和令論」(『豊臣平和令と戦国社会』)をベースにして、奥羽仕置の中でそれを検証していった大著『奥羽仕置と豊臣政権』『奥羽仕置の構造 破城・刀狩・検地』(小林清治)を読み解きながら、いくつかの反論などを示した「「奥羽仕置」論の視座」。若くして亡くなった中野豈任氏が構想し、描き上げられなかった霊場論を解説し、その立論の方法を紹介・検証している「「信仰地域論」の方法」他を収録している。

巻頭に掲載された「戦う村」と続く「奥州の戦国」は特に読み応えがあり、戦国大名のあり方や村とのかかわりあい方をいろいろと考えさせられる。また、本書で初めて知った霊場論については、今後継承していく研究家が現れることを切望せずには居られない内容である。どの論も、従来からの著者の論をさらに具体化・深化させたようなもので、目新しさはあまりないが、戦国という時代を一層深く理解してゆくには格好の一冊といえよう。
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