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戦う操縦士 (サン=テグジュペリ・コレクション)
 
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戦う操縦士 (サン=テグジュペリ・コレクション) [単行本]

アントワーヌ ド・サン=テグジュペリ , Antoine de Saint‐Exup´ery , 山崎 庸一郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「ポーラよ、奇妙な戦争だねえ。淋しい、深いブルーの戦争だねえ。わたしはちょっと迷ってしまった。年を取ってこの奇妙な国を見つけたんだもの…。いいや、こわくなんかない。ちょっぴり悲しいだけさ。」第二次大戦下の1940年5月23日、サン=テグジュペリは、アラスに集結したドイツ戦車部隊の所在を確認すべく、偵察飛行に出撃した。風防ごしの地上に見たものは、諸世紀をつうじて獲得されてきた信仰と習慣と認識との遺産である文明が崩壊し、関係の結び目をほどかれて、避難民として流浪する人々の姿だった。高射砲の弾幕の中で、作者は飛行の物語をたえず中断し、過去の思い出の世界へ、おのれの存在の根へとおりてゆく。学院の教室へ、幼い日をすごした城館の暗い玄関ホールへ、チロル生まれの家政婦ポーラの姿へ…。生と死の狭間でのかずかずの省察を経て、やがて人間の再興と、文明の再生の条件が語られる。亡命中の1942年2月にニューヨークで出版された作品。

登録情報

  • 単行本: 251ページ
  • 出版社: みすず書房 (2001/08)
  • ISBN-10: 4622045249
  • ISBN-13: 978-4622045243
  • 発売日: 2001/08
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 248,667位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー
形式:単行本
~サンテグジュペリといえば、「星の王子さま」で有名だ。しかし、その作品だけで、彼を理解しようとすることは、難しい。なによりも、作家であるよりも前に彼は、ひとりのパイロットだから。~~ 1940年5月、フランスはナチスドイツの前に瓦解寸前だった。前年から始まった欧州大戦。「奇妙な戦争」の後にやってきたのは、ドイツ軍による電撃的なフランス侵攻だった。~~
著者、サンテグジュペリは、ある偵察飛行大隊に所属している。彼らの任務は、ドイツ戦車部隊を発見して、その位置を報告する事にある。しかし、制空権はドイツ側にあり、偵察飛行は非常に困難な戦局。また、発見したところで、なにになるのか? もはやフランスにはドイツ戦車部隊を攻撃できる戦力はなく、また、仮に発見したところで、その情報を伝達する~~手段さえ、寸断されている状態である。そのような絶望的な状況の中、連日、偵察飛行に出動する戦友の大半は、再び戻ってくる事はない。
そんな中、サンテグジュペリに出動命令がかかる。~~ 目的も、意味も、価値もない任務。そのような状況におかれた彼(彼ら)が、操縦桿を握る。

M.M.ポンティが「知覚の現象学」の末尾をこの書からの引用で締めくくっているのは非常に興味深い。
「君の息子が炎に包まれていたら、君は彼を助け出す事だろう……もし障碍物があったら、肩で体当たりをするために君は君の肩を売り飛ばすだろう。君は君の行為その~~もののうちに宿っているのだ。君の行為、それが君なのだ……君は自分を身代わりにする……君というものの意味がまばゆいほど現れてくるのだ。それは君の義務であり、君の憎しみであり、君の愛であり、君の誠実さであり、君の発明だ……人間というものはさまざまな絆の結節点にすぎない、人間にとっては絆だけが重要なのだ。」~

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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
サンテグジュペリは非凡な作家であるとともに生涯を通じての飛行士だった。だからこそ彼の作品には、大地で営まれる人間の日常を超えた、哲人的ともいえるこの世界への洞察が伺える。彼が追い求めた空への憧れ、祖国への義務、人間の本質、至高の精神、真理。全てが詰まった1冊である。『人間の土地』もおすすめ。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
「わたしはいつも、傍観者という役割が嫌いだった。参加しないとしたら、わたしはいったい何者だろう?」

第二次世界大戦当初、フランスはナチスドイツに敗れて占領された。しかし、フランス人の作家であり飛行機乗りであるサン=テグジュペリは、「もう一度、飛ばなければならない」と決心し、43歳というパイロットとしては盛りをすぎた年齢をおしてフランス亡命政府軍のパイロットの一人として従軍する。本書は、その経験の一部を一冊にまとめたものである。

この作品は、純文学としての性質を持つと同時に、ヒトラーの「わが闘争」に対する民主主義陣営の最大の回答と評される性格もあわせもっている。全編を通じて、戦争や人間に対する鋭い洞察と、このような苦難の時代においても、人間の尊厳と価値をけっして見失わない崇高で力強い主張に、時折心を打たれる。

後半には、ジョン・フィリップスによる「アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、その最後の日々」と訳者のあとがきが入っている。理解を深めるためにはこれらについても本文と合わせて読むことをお勧めする。
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