人の一生を記した「本」とそれを取り巻く人々の物語第二作。この本はタイトルを"司書"としているけれど、実は主人公は常に敵対する側なのじゃなかろうか、と。
この物語には、"肉"という存在が出てくる。司書に敵対する教団によって作られる、記憶や生きる意味を消された人間。そういう空っぽの入れ物に一つの執着を与えると、一体どういう物語をつむぐのかなぁ、という実験なのではないかと。前回はそれが恋、今回は笑顔。
だんだんと物語の世界観が浮かび上がってきましたが、常に新キャラが主人公格なので、実はあまりキャラが立っていないのではないかと思います。読後の印象が薄い。レギュラーなのにレギュラーとして定着していないというか。
本来のヒロインのスタンスが読みきれないということもありますけれど、今後どう展開していくのでしょうか。