おもしろかったです!
想像しなかったラストにグッときました。なんて鮮やかな赤でしょう。
大賞受賞も納得です。
読み返したら涙が出ました。
キャラに感情移入できない方もいらっしゃるようですが、私は気になりませんでした。
死者のすべてが『本』という化石になる世界。
記憶を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた少年コリオ。
生きる目的はただひとつ。「爆弾」として…人類最強の『本』の管理者、ハミュッツ・メセタを殺すこと。
使命を果たすべく訪れた街で、コリオはある『本』の欠片と出会う。
美しい姫の記憶…彼女に恋したコリオが選んだのは…!?
というお話。
自分を「人間」だと認識していない、どーしようもなくヘタレなコリオ。
人類最強の戦闘力を持ち、人類を救うために奔走する、二重人格者のハミュッツ。
ふたりの主人公をつなぐのは、300年前に死んだ『本』の姫君。
現在を生きる平凡なカップルや、爆弾になりきらない青年。
あの伏線が明かされたあとは怒濤でした。
バトルの裏で紡がれる,時間を超えた壮大なラブストーリー。
さまざまな要素をこの一冊にまとめ、かつ感動的なラストにもっていった構成の勝利です。
「人間には愛が必要」
「恋をした人間が一番強い」
伝えたいのはそんな、ありふれたことなのかもしれません。
文章力、説明不足など気になる部分もありますが、作者の持つ「可能性」というパワーは圧倒的。
続編もおおいに気になります。