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戦う動物園―旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書)
 
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戦う動物園―旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書) [新書]

小菅 正夫 , 岩野 俊郎 , 島 泰三
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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戦う動物園
「行動展示」と呼ばれる動物の見せ方で人気の北海道旭川市の旭山動物園。小菅正夫園長の30年来の親友が北九州市・到津の森公園の岩野俊郎園長だ。動物園のどん底期を経験し、再生に賭けてきた2人がその軌跡を語る。

小菅氏はかつて、市民や学校の先生が動物園と一緒になって子供のための事業を作り上げる到津遊園(現・到津の森公園)を見て、動物園の大きな可能性を感じたという。それが現在の動物園作りの原点となっている。入場者数の減少に苦しんだ時期に、動物園の社会的意義を自問。「野生動物の命を感じてもらうこと」と答えを出し、工夫を凝らした施設を導入して実現した。2人の姿からは、苦難の時期のリーダーのあり方を教えられる。動物園への愛情・思い入れも存分に伝わる。


(日経ビジネス 2006/10/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

出版社/著者からの内容紹介

旭川市の旭山動物園は、いきいきと活動する動物の姿を強烈に印象づける「行動展示」で注目を集めている。一方、北九州市・到津の森公園は、一度は閉園したにもかかわらず、愛着を持つ地域住民の活動により、市民が支える動物園として劇的な再生を遂げた。二つの動物園の園長は、苦難の時代にあって使命を忘れず、わずかなチャンスをかたちあるものに変えた。両動物園の園長が語る、人と動物と社会の織りなすドラマ。

登録情報

  • 新書: 226ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2006/07)
  • ISBN-10: 4121018559
  • ISBN-13: 978-4121018557
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By ぽるじはど トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 “懸談”としたが、「」ばかりが綴られた本ではない。 到津の園長の兄でもある編者が、両動物園の歴史や背景、現状を書いた上に要所要所懸談をかぶせた本となっている。
 旭山については、既に何冊もの本が出版され、それ以上の部分が引き出されている面は少ないが、到津の森については、北九州に近い人でなければそれほど知られていなかっただけに、経営母体が西鉄から北九州市に至るまでの多くの市民の「到津遊園存続運動」の経緯は、どれだけ動物園が「社会的使命は終わった」と切り捨てられずに生き残っていくか、また残していかなければならないかの大きなヒントになるのではないか?
 いわゆる“箱モノ”ではなく、ボランティアや寄付での運営も含めての方法や、それを支える市民の情熱をどう顕在化するか?を動物園関係者のみならず、行政のトップもこの本から学ぶ事は多かろう。
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By vatmideo トップ500レビュアー
形式:新書
旭川の旭山動物園と、北九州の到津の森公園。入園者数の伸び悩みをリカバーした二つの動物園。

同年齢の動物園の園長のお二人の対談を、サルの学者で片方の園長のお兄様がまとめた本です。

動物園の使命とはなにか。お二人に共通する動物園に対する考え方が伝わってくる本で、「戦う動物園」というタイトルはまさに的を得たものでした。

参考:動物を自然に近い形で展示するという考え方は、米国ではさらに進んでいて、川端裕人の「動物園にできること」もお薦めです。1999年に発行された時は、動物園関係者のバイブルとまでいわれたものです。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 小僧 VINE™ メンバー
形式:新書
P122「多くの人は幸運というものを誤解している。誰の生涯にも一回は巡ってくる幸運は、天からの栄光のラッパのようなもので、一回その音を聞けば、あとは何もしなくて言い極楽である、と。・・・そうではない。幸運は自ら作り上げるもので、そのチャンスが幸運になるかどうかは、一回一回の機会について、一回ずつの勝負である。」

テレビでも頻繁に報じられ、いまや人気絶頂の旭山動物園。一度は閉園に追い込まれ、市民のボランティアに支えられ再開園し、黒字経営にまで立ち直った到津の森公園。本書は、二つの動物園の園長の対談を基に、「幸運」を自ら戦って勝ち取った二つの動物園の経験した苦難と成功を描いた物語である。

テレビでは旭山動物園の「ハード」面に焦点が当てられがちであるが、本書から見えてくるものはむしろ「ソフト」面の重要性である。実際、旭山動物園園長の小菅氏をはじめ、様々な関係者たちの熱意、気配り及び創意工夫の数々にはただただ圧倒される。また、極力動物達を自由にしようという方針も素晴らしい。「動物たちが辛そうに見えたらその動物園は負けだ」という氏の言葉を聞かせてやりたくなるような動物園が世の中どれほどあることか・・・

到津の園長岩野氏のエピソードも興味深い。エンターテインメントが多様化する現代、採算の取れない動物園の経営には困難が付きまとうが、そのような中、氏の動物園の使命についての深い哲学には恐れ入るばかりである。

二つの動物園の物語を通して、大切なのは設備ではなく人なのだということが実感できる。設備や動物を見るのもいい。しかし何よりも成功を勝ち取った関係者達の努力の跡を見るために両動物園にいつか行ってみたい、そう思わせてくれるとても面白い読み物であった。
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