我輩は「我輩はゲームである。」を読んだのである。
連載は94年から始まり15年になるのだそうだ。永らく単行本化を叫んでいた身としては※1、遅いじゃないかと腰の重すぎた編集部を一喝してやりたいところだが、そんなことはしない。なぜなら一冊にまとまること自体、値千金だからである。むしろ感謝を告げたい。ありがとうと言いたい。しかも其ノ壱と書いてあるんだから、其ノ弐が出るはずだろう。重ね重ねありがとうと。
本書を開き、いやぁ懐かしいなぁと口にしたものの、どうしたもんか、そうでもなかったよ。最初にえのきどさんとしりあがりさんの特別対談があり、次は2006年掲載分から始まるのだが。
我輩、その辺は読んでないのだ。しかも、読み進めていくうちに、ほとんど読んだことがないということに気付いてしまった。
記憶というのはおぼろげなもんだなぁ。よく考えれば読んでいたのは2年程度の短い期間だった。本書の内容は最近のものが半分を占めているから、懐かしいなぁと言えるのは実際全体8分の1くらいだ※2。さも青春のバイブルのように掲げていたのが恥ずかしくなった。
まぁ、おもしろいことに変わりはないからいいか。おもしろいなぁ※3も、ちゃんと言ったよ。
思い出は美化されてしまうというのを痛感した。脳みそって都合よくできてるもんだ。中学の頃好きだったあの娘は、果たして可愛かっただろうか?こうなると自分が中学をちゃんと卒業したのかさえ疑わしい。
調べたら卒業証書が、ちゃんとあの筒に※4入ってたよ。卒業式は覚えていないが、これさえあれば大丈夫だろう。持つべきものは証明書だ。
こんなことにならんように、若い読者諸君はしっかり今を刻んでおきたまえよ。
たくさん笑っておくといい。そういうのは忘れない。我輩も、小学生の頃に川岸に繋いであった船を勝手に流したのを思い出して、ゲラゲラ笑った。ごめんなさい。
精一杯パロディしてみたが、なんだかなぁである。
このレビューの数倍面白い話が詰まっている本なので是非手にとって欲しい。
※1.あくまでも心のなかでの話。
※2.大体子供の8人に1人が肥満らしい。それと同じ割合といえる。
※3.ちなみに、くだらねぇはその倍は言った。
※4.誰もが、ンポンッ!と一度は鳴らしたと思うが、それすらおぼろげだ。