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我的日本語 The World in Japanese (筑摩選書)
 
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我的日本語 The World in Japanese (筑摩選書) [単行本]

リービ 英雄
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本語を一行でも書けば、誰もがその歴史を体現する。異言語との往還からみえる日本語の本質とは。日本語を母語とせずに日本語で創作を続ける著者の自伝的日本語論。

内容(「BOOK」データベースより)

日本語の書き言葉には、緊張感がある。島国の感性を記すために大陸由来の漢字を受け入れ、かな文字を生み出し、独自の書き言葉をつくってきた。日本語を一行でも書けば、誰しも日本語成立の歴史を否応なく体現する。英語を母語としながら、周辺言語にすぎない日本語で創作する作家のまなざしに寄り添い、日本語の魅力をさぐる。自伝的日本語論。

登録情報

  • 単行本: 220ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2010/10/15)
  • ISBN-10: 4480015035
  • ISBN-13: 978-4480015037
  • 発売日: 2010/10/15
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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 アメリカの大学で日本文学の教授時代に万葉集の英訳で、全米図書賞を受賞したリービ英雄は、西洋出身者として初めての日本文学作家となった。かれは、自分の体験や思いを書く言葉として、日本語を選択した。日本語が日本人だけのものという日本人の思い込みを、万葉集の解説を通して正し、日本語の言語としての可能性を見出し、彼の考えを日本語で表現していく。その試みが「星条旗」以後、「万葉集」、「9・11」、「天安門」、「仮の水」などなど、多くの作品を生み出した。
 『我的日本語』は、リービ英雄が、日本語とともに彼のたどってきた軌跡と作品の一つ一つがが、自分自身で、丁寧に解説してある。まるで、リービ教授による講義を聞いているようだ。私は今、この本をゆっくり、ゆっくり読んでいる。多分難解に思われる箇所は、それは知識の問題だけでなく、いろいろな世界からの目を日本語で表現しているから、戸惑ってしまうのかもしれない。その表現が、素晴らしい。日本人が英語が苦手、外国語が苦手というのは、語彙や文型を学ぶだけでなく、日本語、日本の歴史を、文学ををよく勉強し、把握し、いいたいことを異文化の人にどう内容を伝えるかの勉強というか、練習や配慮。その気付きと工夫が必要だからではないだろうか。読めば読むほど、味わい深い文章である。
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By チャックモール トップ500レビュアー
かつて、日本語をしゃべる外国人があまり身近でなかった時代は、
「日本人以外には、日本語を使いこなすなんてムリだ」
という固定観念があったように思います。
さすがに今はそんなふうに思う人も少なくなったと思いますが、本書を読むと、むしろ、
「日本語が母語でない人でなければ、日本語の本当の姿はつかめないのではないか?」
なんていう思いさえ芽生えてきます。

実際、著者のリービ英雄氏ほど、一つ一つの言葉の意味を厳密に考察していたり、万葉集の一語一語をこれほど知り尽くしている人など、日本語を母語とする人の中にもほとんどいないのではないでしょうか。

著者の指摘で特に印象に残ったのは、万葉集の英語への翻訳についての記述。
万葉集のような、短い言葉の中に数多くの意味がこめられているような日本語においては、それを翻訳するために、徹底的にその意味を解釈する必要があります。
これにはものすごいエネルギーが必要なはずで、その分、その言葉に対する理解も深まるのは当然のこと。

逆に、なまじその言葉を知っている(ように思い込んでいる)人のほうが、なんとなくわかった気になって、その言葉の深い意味をスルーしてしまう。
そう考えると、日本語を母語としていないからこそ日本語のことがよくわかる、ということになるわけで、実際、本書を読むと、自分がいかに日本語というものに無頓着になっていたかを痛感します。

李良枝、多和田葉子など、同じ境遇の作家とのエピソードもとても興味深いです。
味わいのある文章で一気に読めますが、なんとも考えさせられる一冊です。
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 著者はアメリカ生まれの小説家で日本文学者。世界の共通語である英語を母語としながら、少数者の周辺言語に過ぎない日本語で創作を続けてきた。
 そして、その小説が主な舞台としてきたのが日本と中国だ。つまり「日・米・中」という緊張を高める3国のなかにあ著者が、日本人である我々に対して、「日本とは」「日本語とは」という問題提起を鋭く突きつけているのが、この本だ。
 自伝から始まる。17歳の誕生日直前に日本へやってきた著者は、新宿に入り込む。歌舞伎町の深夜営業店でアルバイトをしながら獲得していく「リービ英雄の日本語」。作家の中上健次と出会い、小説を翻訳し、やがて中上の勧めで、自身が日本語で小説を書き出した。
 その後の活躍はめざましい。万葉集の翻訳などでも衝撃を与えた。野間文芸新人賞や大佛次郎賞など、多数の賞も得た。その著者が、本書の中で言っている。
「日本語で創作することが、ぼくの文学者としてのアイデンティティであり、ぼくの現代性だ」
 著者は、中国と日本を50往復もしながら、この二つの国での漢字の変容にも目を光らせている。そもそも漢字とは、日本人にとっての異言語だ。その言語を、さらに外側から見つめる著者。日本人が知らない日本語が、ここにある。
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