正直、なぜこのような事件が起こったのか分からなかったが、この本を読んで分かった。
理由は、行き当たりばったり。
全体の構成は、次男の手記をもとに、著者が補足、見解を述べているというもの。
手記の部分も多く、犯人でしか分からないその時の心情が書かれている。
著者も、ある意味、腹をくくった記述をしており、ノンフィクションとして読みやすくまとまっていた。
あくまでも、次男一人の手記をもとに書かれているという点から、この事件の本質に迫るには限界があるが、どう考えてもこの事件は行き当たりばったりの事件。犯行は短期間であったが、それぞれがいずれ捕まると分かっていたように感じた。それでもなお、犯行に及んだのは、歪んだ家族関係か。
何のために手記を残したのかは良く分からないが、この事件の真相が何であったかを知るためには参考になった。
それにしても、いとも簡単に人を殺すこの感覚、そして、その情景をつぶさに手記として残す感覚を理解することは難しい。