ベトナム戦争終結後、ベトナム戦争当時に要職に就いていたアメリカ人とベトナム人が会談するという画期的な企画である。なぜベトナム戦争が始まったのか、なぜベトナム戦争は長期化したのか、という問いに対してアメリカ側、ベトナム側の双方が答えようとする。ここで注目するべきなのは、戦争が終結して20年経っても、アメリカ、ベトナムの両者が全く異なる見解だということだ。ベトナムは共産主義を拡大するために戦っていたわけではなく、国民の独立のために戦っていたと主張し、アメリカは共産主義がアジアに拡大するのを防ぐために戦っていたと主張する。ベトナム、アメリカの両者が同じ場所で議論することにより、ベトナム戦争の特徴が明確に浮かび上がってくる。分かり易く、そして画期的な本です。