経済成長を目的とした従来の政策に代わる政策ビジョンを「オルタナティヴ・ヴィジョン」と位置付ける。このヴィジョンは、
1.国民の福利向上を目的とする。
2.人間関係・共同体の持続性と一体感の維持
を目指す。
これにより、経済政策の重点は、これまでの政策ヴィジョンと異なり、
1.「個人」から「社会」へ
2.「短期」から「長期」へ
3.「量」から「質」へ
4.「事後」から「事前」へ
と大きな転回を伴うこととなる。
第1部は中野剛志による「オルタナティヴ・ヴィジョン」の解説。
第2部は、様々な論者が各々の専門分野からこのヴィジョンを掘り下げる論考集。
第3部は、討議。
どこを切ってもユニークな論考が目白押しである。
個人的には、仕事柄、黒藪誠の地域産業政策に関する論考を興味深かった。