祝ってやる!
そんな感じで読み終わりました「成恵の世界」11巻、随分久しぶりの単行本でしたね……。それもそのはず、巻末の掲載時期を見たら2009年がまるまる1年空白でした、はい。−−いえいいです、そのことをどうでもいいと思わせるくらいに今巻面白かったですから。
前半は成恵と和人に、ひょんなことから赤ちゃんができてしまう話。いえ、別にアレなことはなかったんですよホントに。和人のそのアレなことへの"思春期な男の子な反応"と、それに対する成恵の"思春期な女の子な反応"がとても面白かったです。しかし、こんな2人だからこそ"彼女"もやって来たんでしょうねえ……。
後半は和人と丸尾の平行世界での冒険にして、世界設定へと迫るお話。運命的に結ばれている、そう読者にと思わせる別世界での"別の成恵と和人"とを見て自然と口元が緩みましたです。
現実とはあくまで違う、そんな平行世界のことに一生懸命になってどうなるっていうの?
読者が内心思うその意味は劇中にて「あるセリフ」で示唆されて、巻末にてその結果が示される。うん、やはり好きです私この作品のこういうところ……。
巻頭の言葉を見るに、宇宙船、メカ、SF的な設定−−こうしたもののトレンドからの乖離への抵抗、これこそがどうやら丸川先生の原動力であるようです。ご安心ください、いつの時代にも萌えがどんなに隆盛を誇ろうとも、そうしたものが好きな人というのは必ずいますから。どうかご自分の好きなもの、信じるものをこれからも描いていってください!