自身の血をトラウマに抱える義理の妹(成恵にとって和人は母の代わりでもあるんだろうなあ)、仕事ばかりで家に帰らない親失格の母、生活力の無いダメ人間の父、自身も母に顧みられない孤独感を抱えていたりして、それぞれ病んでる七瀬香奈花(親権は父親にあるんだろうか?)の家族ですが、「ママをたずねて」は、そんな香奈花のコンプレックスの原因である彼女の母に彼女が会いに行く話。大傑作です。滲みますねえ。宇宙戦艦という母である艦長と麾下の機族の疑似家族の場所から、母代わりのバチスカーフとの疑似家族の場所に帰って行くラストの香奈花のモノローグか何とも切ないですね。あ、もちろん基本的にはいつもの明るく楽しい「成恵」です。「ご冗談でしょう監察官さん」(このサブタイトルはちょとウケた。元ネタは名著なんだよね)でも成恵の母の思い出はほろっとさせられます。この作品の真価はこの辺にありますね。