なんともまあ、よくここまで設定作りこんだものだなあ丸川先生も――。自然読んでいる方にも各種設定の把握とそれらの相関関係の理解とそこから導き出される推論とが要求され、それがまたどれも面白いから手に負えない。それにしても「理解」というただそれだけのことが何と難しいのでしょうね、イロイロな意味で……。
今巻では和人が実に主人公していた感じ、成恵は何かヤキモチばっかり焼いていた感が――。そんな2人に振りかかる試練、それは一見絶望的に見えてでもこれまで様々な経験をしてきた2人からすると、あまりに答えは明白なものであったり。この2人が一緒にいるということ、"それ"がつまりは全ての始まりにして答えという展開には胸が熱くなりましたですよ……。相手のことも、引いては自分達のことすらも理解が容易ではない中、それら全てを救うのが「ボーイ・ミーツ・ガール」とは何と少年漫画しているんでしょうこの作品……。
何かどこぞのDBみたいな引きになっていましたが、今回ほどの事件ですらまだ物語のフィナーレとはいかない模様。新キャラの彼女が今後の展開の鍵になりそうなのは、間違いなさそうですが……。成恵とてとらとのラヴバトルは本気で見てみたいかもとか妄想しつつ、13巻を楽しみに待ちたいと思います。