「思考は現実化する」より20年も前に書かれた原点ともいうべき本だが、
内容はかなり深いものがある。
ワタミの渡邊美樹氏が監訳をしており、解説も良い。
伝説の誌上講座という触れ込みであるが、決して大げさではないと思った。
「思考は現実化する」が完成する前にその下敷きともなったような論文集である。
特に気にいったところを上げると、「深層自己説得」や「暗示」、
「物事にしがみつく習慣をつける」、「自分がしてほしいと思うことは、
何よりもまず他人にそうしてあげること」という「黄金律」の話などが
心に響いた。
また今、流行りの引き寄せの法則も既にこの時代(第一次大戦後の頃)に
論じているのには驚いた。
そして、「まず自分が他人に対する態度を変えることで、
自分に対する他人の態度を変えることができる」という言葉は最も深く心に残り、
一つの真理であると確信した。
なるほどこれらの研究や長年の研鑽によって、「思考は現実化する」が生まれたことを知り、
あらためてナポレオン・ヒルの偉大さを知らされた気がしたのである。
そして、監訳者あとがきにもあるが、「人生における唯一の真の成功とは、
人類にどれだけ貢献したかで判断される」という著者の言葉がその深遠な
成功哲学を更に深いものにしていると思うのである。
とかく金儲けの本と思われがちな著者の哲学を違った角度から垣間見た気がする。
是非「思考は現実化する」と共に一読されることをお勧めしたい。