本書の紹介文の中に、『人は真実に基づいて行動しているのではなく、真実だと信じ込んでいる真実に基づいて行動している。したがって、人は考えを変えられたら行動も人生も変えられる』とのくだりがある。全くその通りだと思う。遺伝子のオン、オフに精神作用が深く関係していることは、今のところ仮説の一つにすぎないが、いずれはこのことももっと詳しく解明されるようになり、その真相が明らかになることだろう。遺伝子研究者である村上氏と教育研究者であるルー・タイス氏は、国籍や専門領域が異なっていても、人間の人としての成長に関する無限の可能性に関して共通の理解を示しておられることが非常に興味深い。すべての生命に対して深い愛と感謝の気持ちをもって、それぞれが自分の潜在能力をフルに発揮できるよう遺伝子のスイッチをオンに切り替えることこそ、幸せになるための実現可能な方法論である。