激しい筋力トレーニングをおこなったあとに、トレーニングの負荷による疲労からの回復過程において、もとのレベル以上に達することを「超回復」といい、この効果を獲得するためには休息が必ず必要である。
本書では、ビジネスで必要とされるエネルギーにも超回復の理論が適用されることが書かれている(超回復という言葉は使われていないが)。具体的なビジネスマンをキャラクターとするコンサルティングのストーリーを通じて、身体、情動、頭脳、精神の4つの分野で、どのようにエネルギーを管理し、超回復を利用して強化していくかというトレーニング方法を解説している。
本書を読むことにより、ビジネスで優れたパフォーマンスを上げるには「時間を管理するのではなくエネルギーを管理すること」、そして、「エネルギーを管理するには、上手に休息を取ることと、エネルギーを回復させるための儀式(決まった時間に休憩を取る、毎朝散歩をする等の自分なりの行動様式)が重要であること」を実感することができる。
ただし、本書に出てくるトレーニングプログラムはハイラム・スミスが提唱する「自分の価値観を明確にし、価値観に基づいて行動することによりストレスをなくす」(『TQ心の安らぎを発見する時間管理の探求』)トレーニングに似ており、目新しいものではない。