商品の説明
開発期間が短いにもかかわらず、ユーザーの要求は大量に出てくるもの。こうした厳しい状況下でシステムの要求仕様を策定している技術者やマネジャに、本書は現実的な解決策を示す。
ITコンサルティングで30年のキャリアを持つ著者は、「要求のトリアージ」という考えを重視する。トリアージとは医学用語で、災害により大量の傷病人が出たとき、声の大きな軽症者に惑わされず、傷病人の容態や緊急性に従って優先順位を付ける標準手法のこと。システム開発でも、さばき切れない要求をやみくもに実装するのではなく、トリアージにより「ちょうど十分な要求」を選び出すことが必要だという。
本書では、要求を導き出すところから、仕様化するまでの間に役立つ実践的なテクニックを数多く紹介している。例えば、要求を取捨選択する際に行う「100ドル・テスト」。各ステークホルダーが100ドルずつ持っていると仮定し、それぞれが要求の重要度に応じてドルを配分。その合計額が多い順に優先順位を付けるというもの。ステークホルダー同士の“談合”がある場合への対処策も示すなど、著者の経験に裏打ちされた内容は示唆に富む。
(日経コンピュータ 2007/01/08 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
出版社 / 著者からの内容紹介
多すぎる要求は納期を遅らせ、少なすぎる要求定義では、求めるシステムにほど遠い。うまく要求を調整しても、ユーザーのニーズに合っていなければ意味がない。----本書は、プロジェクトの予算、納期、ユーザーニーズに対して、「ちょうど十分な(just enough)」要求を見極めるための手法を紹介します。時間と人月のトレードオフのなかで、要求をどう優先順位をつけ、実現させていくのか。本書では、緊急時の治療の順番を決める「トリアージ」という医療用語を使い、ユーザーや関係者から要求に対し重み付けをはかる一方で、過去のプロジェクトでのリリース実現率を照らし合わせながら、実現する要求とリリースのタイミングの決め方を提示します。『ソフトウェア開発201の鉄則』の著者として知られるアラン・デービスが、10年ぶりに書き下ろした待望の新刊です。
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
カバーの折り返し
い広い中間地帯に、要求仕様の「現実解」がある。この未踏の領域を開拓し、確
実な実績を残してきたのが、アラン・デービスである。アルの実践的な言葉に、
耳を傾けたい。 ----『ピープルウエア』共著者 ト
ム・デマルコ
著者について
コロラド大学コロラドスプリングズ校 情報システム学部教授であり、コンサル
ティング企業ザ・デービス・カンパニー社会長。1981~1991年Communications
of the ACM誌の編集長、1994~1998年IEEE Software誌編集長を務める。ソフト
ウエア工学、要求工学に関する100以上の論文を執筆。1995年に出版した『201
Principles of Software Development』(邦題『ソフトウェア開発201の鉄
則』)は、多忙を極める開発現場で見失いがちだが忘れてはならない開発の原則
をまとめた書籍として、全世界で今なお読み継がれているベストセラーである。
本書では、厳しいスケジュールにあって要求をどう導き出し、見極め、仕様化
し、実現させていくか、約30年にわたる現場での失敗と成功の経験をもとに得た
確実な要求定義とは何かを説く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
コロラド大学コロラドスプリングス校情報システム学部教授。コンサルティング企業、ザ・デービス・カンパニー社会長。1999年にIEEEコンピュータ協会よりCore Member Awardを、同じく1999年、Meritorious Service Awardを、1984年と1998年にCertificate of Appreciation Awardを受賞。また、ACMより、1990年と1992年にRecognition of Service Awardを受賞。IEEE International Conferences of Requirements Engineeringを設立し、1994年の第1回カンファレンスでは総議長を務めた。1997年、ニューヨーク州立大学(アルバニー)より数学での理学士号を得、イリノイ大学から1973年、コンピュータ・サイエンスで理学修士号を、1975年に博士号を得ている
萩本 順三
(株)豆蔵取締役。総務省行政管理局技術顧問。前社では、オブジェクト指向方法論Dropの開発と普及、分散オブジェクト技術HORBのオープンソースプロジェクトの開発リーダーとしてHORB v2.xの開発を手がける。豆蔵では、取締役業務のほか、要求開発方法論の策定、および要求開発コンサルティングに従事する。2006年、内閣官房IT担当室GPMO補佐官としてe‐Japan計画に基づく政府の最適化計画・実施局面での各府省における共通的なIT問題の解決を支援する。要求開発アライアンス理事
安井 昌男
(株)豆蔵IT戦略支援事業部事業部長。大手建設会社の情報システム部門にて財務会計システム、社内グループウエア、生産管理システムなどの開発を手掛ける。2002年より要求開発アライアンスの前身であるビジネスモデリング研究会に参加。同年「第7回日経コンピュータ情報システム大賞」グランプリを受賞したシステム開発プロジェクトでディレクター(設計・技術責任者)を務める。2006年より現職。要求開発アライアンス理事
高嶋 優子
1999年、東京外国語大学ドイツ語科卒業、(株)永和システムマネジメント入社。3次元CAD、ウェブアプリケーション開発などに携わった後、2003年、ドイツのACCESS Systems Europe GmbH社に入社、携帯電話向けのメッセージング、ポータルのサーバーサイド開発や、ネットワーク管理を行う。2006年現在、ドイツに拠点を置くa2network GmbH & Co.KGに在籍。ヨーロッパに住む日本人をターゲットとしたMVNO(仮想移動体サービス)事業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)