大量生産、大量消費の時代を脱した世界では、M&Aは、既に古い手法となりつつあるというが、
それでもグローバルM&Aは、日本企業にとっても避けては通れない、通常の経営戦略である。
この本は、アルセロール・ミタルを皮切りに、世界のトップ企業のCFOが、
M&Aに対する考え方、目的、戦略、組織などを語る、希有の書である。
それも無理に一般化しようとせず、それぞれの企業におけるそれぞれの哲学を
インタビュー形式で臨場感そのままで語らせているところがすばらしい。
よく分かったことは、どのトップ企業も、すでにM&Aに対する成功方程式を
作り上げていて、M&Aの交渉を始めた次の瞬間から、M&A成立後の
経営組織や経営状態が、すでに見え始めていることである。
M&Aが成立してから、さて、次はどうしようか、トップは? 組織は?では、
お話にならないのだ。
この本には、たくさんのヒントが、隠されていて、読めば読むほど、
アイデアを発見できる、すばらしい本に仕上がっていると思います。