武士の子として生まれながら貧しい暮らしをしていた安田善次郎が、家族や多くの仲間達との出会いで成長し、やがて日本一の金持ちへと成り上がっていくストーリー。著者は「成り上がり」という言葉を軽蔑ではなく、敬意を込めて使っています。それは若者は出世したい、偉くなりたいというエネルギーがもっとあっていいと指摘しているからです。
安田善次郎の生き方はとても魅力的で、特に仲間達との厚い友情には何度も涙腺が緩んでしまいました。
「誠実」「真面目」「平凡見えることを非凡にまっすぐに続けること」「実務の才は実直な人に宿る」などなど。安田善次郎の生き方には現代のサラリーマンにとっても教訓となることが沢山あるように感じます。真面目にひたむきに仕事をし、自分も夢を叶えたい気持ちになれる一冊です。何より安田善次郎の生き方にとても感動しました。
著者には『我、弁明せず。』という池田成彬を取り上げた上質の小説もありますが、こちらも負けず劣らず面白いです。若いサラリーマンに特にオススメしたいです。