上巻は「あ」行〜「さ」行までの、心霊現象、UFO、超能力、古代文明、陰謀論などの多岐に渡るオカルト関連の用語を懐疑的な観点から皮肉混じりに解説してある。
ただ内容的には、「心理学」、「占星術」、「代替医療」、「スピリチュアル」といった方面の用語解説が目立ち、「懐疑論者の事典」と言うには、「なんでこれが無いの?」と言うものが多いように思う。
例えば、この上巻(「あ」行〜「さ」行)だけでも、「アンプサイ」、「アガスティアの葉」、「イースター島」、「ウィリアム・クルックス」、「エウサピア・パラディーノ」、「オーパーツ(アカンバロの恐竜土偶、コソ加工物など)」、「オーブ」、「オリバー・ラーチ事件」、「グラハム・ハンコック」、「クルスキーの手形」、「言霊」、「コナンドイルの妖精写真」、「ジェラルド・クロワゼット」、「スフィンクス」、「ストーンヘンジ」などなど、多少この手のオカルトに興味があれば、すぐ思いつく単語や人物名も掲載されていない(「水晶ドクロ」の解説はあるが、オーパーツ関連はそれぐらい)。アトランティスの説明にフォン・デーニケンを出してるのにグラハム・ハンコックの項目は無いのもよく分からない(今でも「神々の指紋」を信じてる人が多いのに)。
意図的に掲載を見送ったのかも知れないが、やはり「事典」と謳うには「情報量」が少な過ぎるのでは。それでいて聞いた事の無いマイナーな人物名を載せていたりと微妙にバランスが悪く、まったくのオカルト初心者がオカルトリテラシーを鍛えるには答えて欲しいであろう基本的な項目が不十分だし、それなりに知識のある人にとっては既知の情報がほとんど。各項目の説明も簡素なので懐疑論の書としても中途半端。上、中、下巻に分かれても良いから、もっと情報量を増やして欲しかった。この手の事典は情報量が命!